音楽聴取記録(交響曲の聴取 各曲の聴取記録 通しNO.1−10まで
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No
Hob.
No.
通称名 作曲年 調性 楽章数 楽器編成 ランク 聴きどころ、ポイント
fl fg hr trp timp cemb
1 1 1757 D 3 (1) 2 B 記念すべき第1曲。クレッシェンド効果
楽章の構成 調性 リ*1 最初の作品でスタートとなる第1番。ハイドンの交響曲で一番多い調Dで始まる。聴き所は、やはり出だしの第1主題。ハイドン自身は最初期から晩年まで、クレッシェンドの記号はあるが、第1楽章の出だしからの使用は少ない方と思う。この効果は大きい。第1主題が提示後、属調で第2主題が提示はされるが、これといった展開も少なく、直ぐに経過部に入る。展開部は、提示部と比べて短く、展開というより、再現部への経過の雰囲気(いわゆる小ソナタ形式)第2楽章のAndanteは、チェンバロの動きが目立つ。第3楽章は簡潔なソナタ形式小ソナタ形式。第2主題は、簡潔だが、第1主題との対比が少ない。
 ドラティ盤では、フィッシャー盤以上にクレッションドの効果が大きい。特に展開部最後の部分で弱音から、強音に移る部分ではフィッシャー盤以上にダイナミックに聴こえる

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2010年11月23日 ディビス盤を聴取。小編成のライブ録音。今後のこの録音でも共通した事項であると思うが、全体的には、比較的、テンポがゆったり。現代楽器を主に使用している。小ソナタ形式を忠実に守る解釈と演奏スタイルに終始。
 チェンバロは端の方に位置でなく、中央寄り。その音は、緩徐楽章では、かなり目立つ。第3楽章では、フィッシャー盤では、soloの扱いが目立つところが多い。しかし、この演奏では、ドラティ盤と同じ様に、soloではない。
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UP Hob-No-1のディビス盤をスコアを見ながら再度、聴取。今回は2回目。最初は気づかなかったが、第1楽章の最初のT8(小節)の終始が短い。本来は、4分休止であるが実際には短すぎる。提示部が繰り返され、後の方は、他の演奏と同じ休符の長さを確保している。
 再現部でも、第1主題がほぼ同じ様に再現し終始するが。やはり同じ。冒頭のみ、やはり休止が早い。演奏の解釈からすると、冒頭のみが短い休止は理解がしにくい。となると残るはCD録音の際の編集ミスが考えられる。だがこの部分の編集ミスは、大きいと思う。
 ディビス盤は37枚。わざわざこの多くの枚数セットを購入する場合、購入対象は全曲をくまなく聴きたい人であろう。そうでないと、選曲集を購入する。全集を聴きたい場合、最初から聴きたいケースが多い。実際、私も最初に聴いた。最初の1枚でしかも冒頭の編集ミスは悪影響。逆に途中なら軽微。
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2011年12月24日 追記。(その1)音楽の友 社 最新名曲解説全集で、この第1番は、曲の紹介として掲載されている。初期の交響曲は、作曲年代が現在では特定できないが、昔から第1番とされているこの曲が、最初期の交響曲の一つとして掲載されたのであろう。
 この部分の執筆者は、作曲年代を確定する上で参考文献としている、中野博詞氏。解説内容は、氏の細かい点までにわたる分析的な表現。この中では第1楽章の提示部を概観するとき、「ハイドンが、いかに未熟なソナタ形式から出発したかが明白となる。」と記載がしてある。
(その2)確かに、この第1楽章の提示部は、わずか40小節で序奏がない。これに対して、少し後の、hob‐No‐25と比較をしてみる。通しNoでは、No12。初期の頃に作曲された1曲ではある。C調と、調は異なるが、楽器編成はNo1と同じ。
 しかしこちらは序奏がついている。提示部の長さは序奏を除くと62小節。No1の約2倍の流さ。しかも、こちらの第2主題は、この第1番の第2主題の旋律に共通点が多い。しかし、No.25の第2主題は長く、コデッタも充実している。
 改めて、最初期の交響曲の中だけを比較しみても、ハイドンの最初のソナタ形式が未熟なものから、充実して行ったのかが分かると思った。
(その3)参考文献として、「交響曲の生涯」石多正男著 東京書籍を見る。この中で、第6章 ハイドン、モーツァルト初期 1760年年代前半 前半 第1節  ハイドンの出発点に第1番の掲載がある。この解説では、主に、第1楽章の提示部の譜面が掲載されている。冒頭のクレッシェンドや、曲中の随所に聴かれる強弱の変化を聴くと、直ぐにマンハイム楽派の特徴があると、記載されている。しかし、ハイドンは当時、同じオーストリアであっても、離れているマンハイムには立ち寄っていない。ハイドン自身はあるとき、「作曲の基礎をイタリアのポラポラから学んだ」と語ったと伝えられている。イタリアにも無論、立ち寄ってはおらず、ウイーンにいながら、ヨーロッパ各地の交響曲を模範として行ったと記述がある。この点にも合点は行く。(青年時代、モルツイン侯爵に仕えるまでに、ハイドンは、当時ウイーンに滞在していた、イタリアの作曲家 ポラポラから学んだことは、伝記にも記載がされている。)
 なお、第2主題らしき部分の経過が少ない点、展開部の短い点については、言及されていない。この本では、ハイドンのNo.1に引き続いて1764年にモーツァルトがロンドンで作曲した第1番についても記述がある。
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2013年1月14日 追記。(その1)交響曲の全曲録音はできなかったが、ホグウッド盤を入手。通奏低音のcmb.は使用されず。事前におおよそは分かっていたが、編成は、第1vn.は2から4名程度か。(後日、調査予定)

 2013年2月11日追記 ホグウッド盤に同封されていライナーノート(英文)を見てみる。これによると、1767年までの作曲は、13から16人の奏者(ホグウッド盤の監修者 websterによる)で演奏したと記載があった。これによれば、Trp.2名とtimp.1名が除いた、標準編成では13名。13名の奏者を分けるとすれば、以下の様に考えられる。 第1vn.:2、第2vn.:2、va:1、vc.1、cb.:1 弦パート 小計:7  fg1 ob.2、hr.2、fl:1 管楽器パート 小計6 弦パート+管パート合計 13名。
ただし、fl.は臨時の可能性がある。その場合は、12名となり、vn.パートが1から2名が追加となったか?。(今後調査予定)

2013年2月13日追記 当サイトのリンクにもある、「毎日クラッシック」の中で、ホグウッド盤の演奏者の記述がある。このサイトでは、hob-No.-20の部分で、演奏者の人数が記載してある。それによると、上記において、私が記載した人数とは、異なっている。(hob-No.-1と 20とは状況が異なるかもしれないが )これによれば、以下の通りとなっている。

第1vn.:4、第2vn.:4、va:1、vc.1、cb.:1 弦パート 小計:10  管パートの記載はなし。しかし、ob.:2.hr.:2、fg.1はおそらく必須だと思うので、管パート小計5. 弦パート+管パート 合計15となる。ライナーノートの13から16名の範囲内ではある。
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 第1楽章のAllegloは、意外に速いテンポ。編成が少ないので、各パートの音がよく分かる。管楽器と弦楽器とのバランスが、購入前から気になったが、違和感なし。エステルハージ楽団で初演をされたときは、おそらく、第1vn.は2から4名程度であったと推定。このため、当時の音の再現を言う点では、期待が持てる。第1楽章は、短いながらも、コンパクトにまとまっているのが特徴。速めのテンポがプラスになるか。
(その2)第2楽章のAndanteは、やや、Allegloのテンポに対して、ゆっくりめで対照的。弦楽器は、この曲では弱音器を使用せず。管楽器が全く休みなので、第1楽章で管楽器が活躍していたのが、全くないため、音色の対比がはっきりわかる。しかし、弦楽器での音のの強弱は、余りないか?フィッシャー盤と違って、弦楽器で弱音の部分を中心にsoloの採用はしていないようだ。
(その3)第3楽章のテンポも中庸。この1曲のみを通しての感想では、録音が鮮明で、各パートの細かい音が聴けるのが、大きな特徴と思った印象が一番。

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2015年2月16日 Hob-No-1のマックス ゴバーマン ヴィーン国立歌劇場管弦楽団の盤を聴取。録音は1960年前後。テンポは、ドラティ盤に類似した中庸。ドラティ盤の男性的なダイナミックなものをベースにしているが、しゃれた雰囲気が特徴。楽器編成では、cmb.が常時入っている。
 特徴的なのは、第2vn.の配置で、右側に位置。初めて聴いたとき、この配置がわからなくて、第1楽章の冒頭に引き続き、次のT2(2小節目)で、一瞬、再生が、遅れたかと思った。よくよく見ると、第2vn.が2度低く、第1vn.とは1小節遅れて、冒頭と同じ音程で登場している。第2vn.の動きが鮮明に聴こえるので、私の好みに合う。ヴァイル盤も第2vn.は右側だが、古楽器。一方のゴバーマン盤は、モダン楽器でプルト数も多いようだ。その分、管楽器は、控えめになっている。
 第2楽章は、一転、弦楽器のみ。各パートの弦を中心とした細かい動きが良く分かる。オーソドックスなドラティ盤とは、解釈に仕方が少し異なるようだ。かといって、フィッシャー盤の様に、小編成で音の強弱、特にsoloを利用しての陰影にひどく、富むものでもない。デイビス盤の様に、ライブ録音の特徴を活かして、cmb.を含めた細かい音まで、聴かすものでもなし。
 なお、ゴバーマンの演奏経歴などや、過去の録音などについては、ハイドン音盤倉庫の下記の部分に詳しく執筆されている。
http://haydnrecarchive.blog130.fc2.com/blog-entry-925.html
上記はLPの批評であるが、ゴバーマンの主な経歴を中心に記述。

http://haydnrecarchive.blog130.fc2.com/blog-entry-979.htm
一方、もう一つの上記のリンクは、 CD-Rの方で、主に、録音の方法などを含めての記述。

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2017年5月25日 T ファイ No.1 を聴取。下記の2つのサイトにレビューが記載されている。

Micha クラシックとリュートの楽しみ
http://micha072.blog.fc2.com/blog-entry-240.html

ハイドン音盤倉庫
http://haydnrecarchive.blog130.fc2.com/blog-entry-833.html

第1楽章の爆走的なテンポは既に、この時点で把握をしているので注意深く聞く。第2楽章の繰り返しを忠実に採用し、後半の部分は、さすがにsoloの箇所はないが、装飾、テンポ旋律を変えているのは衆知のとおり。
 一番、印象に残るのは第1楽章の2つのvn.パートのリズム感と各パートの音の分離感。対向配置を生かして、特に第2vn.の動きがよく分かる。恐ろしいほどの速いテンポで(すべて繰り返しを採用してもわずか4:11の演奏時間)だが、スコアに書いていない意外な発見があるのがファイの特徴。この楽章もそのひとつ。
 シンコペーションのリズムは、しばしば初期の交響曲から登場する。このNo.1の第1楽章で早くもこの部分があるのは、初めて知る。(T15の部分の第2vn.とva.の部分。)普段は、この箇所では第1vn.に埋もれてしまい聞き取りにくい。しかしファイの演奏は、対向配置を生かして、このT15の旋律をくっきりと目立たせる。この旋律は一瞬だが、短い展開部の最後の部分T54で2つのvn.パートで盛り上がって演奏される。ただし、さすがに再現部では短く終わることのためかT15の旋律は登場しない。
No.1は小さな宝石箱のたとえがある。たしかに最初期のひとつの曲で一度、聴いただけでは特に爆発的なテンポで圧倒され、特徴が分かりにくい。しかし、注意深く聴いていると思いの他、意外な発見がある。最初の第1曲でも十分に堪能できる。


Alleglo D
2 Andante G
3 Allegro molto D
リ*1 展開部+再現部のリピートがありか、無しかの有無(大半の演奏は、提示部のリピートありのため省略)


No
Hob.
No.
通称名 作曲年 調性 楽章数 楽器編成 ランク 聴きどころ、ポイント
fl fg hr trp timp cemb
2 37 1757/58 C 4 (1) 2 (2) (有) 必要 C 小編成でしっとりの第3楽章。音色の変化
楽章の構成 調性 リ*1 4楽章で構成されるが第2楽章以外は、主調のCで統一されている。第2楽章のメヌエットも主調だが、トリオは短調で弦楽器のソロが入る。音色の変化が楽しめる。第1と第4楽章が同じ調性で、しかもPresto。全曲を通して聴くと、演奏時間が短いこともあり、全体の印象は散漫になる。
 しかし、圧巻は第3楽章のAndante。テェンバロを含む弦楽器のみで演奏されるが、しっとりとした小ソナタ。弱音の使い方や楽器の音色の変化がこの頃からも、既に楽しめる。メヌエットを含む他の3楽章は、テンポや音色の変化が余りないのと対象的。
 ドラティ盤は、timp.とtrp.は入っていない。テェンバロの音がやや大きめに入っているが、第2楽章では、これが逆に花を添えている。なお第2楽章のtrioでは弦楽器のソロはない。このため、音色の変化が今ひとつ。
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2010年11月26日 ディビス盤を聴取。
ドラティ盤と同様に、楽器編成はtrp.とtimp.が入っていない。Allegloの楽章は比較的ゆったり。展開部と再現部は繰り返しあり。cemb.はドラティ盤と同じ様に、目立つ。第1番でも同様であったが、中央の奥に位置。第3楽章のAndanteは、フィッシャー盤と同様に、Andanteよりも、ややゆったり目。それに対して、最終楽章のPrestoは、フィッシャーよりもゆっくり。また、弦のsoloがない。やはりフィッシャーを採りたい。
 なお、井上 太郎著「ハイドン106の交響曲を聴く」によると、作曲年代は1757-1759と記載。1758年の筆写譜から確定されたとのこと。そうなると、エルテルハージ候より前のモルツィン時代の作品となる。
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2011年7月20日(その1) Hob-No-37をスコアを見ながら再度、聴取。timp.とtrp.がフィッシャー盤ではセットで入る。その分、hr.は休み。第3楽章のAndanteの楽器編成は、弦楽器のみは、通常、この頃に採用されるスタイル。この後に続く 通しNo.2(hob―No.2)の第3楽章で9小節のhr.の和音があるのとは、対照的。
 ドラティ盤はのcmb.が入っている点は前記した。スコアを見ると、単なる通奏低音でなく装飾が、かなりある。hr.のパートは、trp.と同じ箇所が多い。元々のこのパートは、旋律を重視せず、和音も長く鳴らさない。旋律からして、trp.の方が、効果的と思う。Andanteは後半はドラティ盤は繰り返しを採用。一番最後の低弦の旋律は、同じでない。繰り返しの後半は、消えるように旨く表現をしている。Finaleはのhr.の旋律は、trp.と異なっている。第1楽章と違って、単なるリズムの補強ではなく、楽器の一員として加わっている。この当たりの違いは、スコアを注意深く見て、再度、認識する。
(その2)デイビス盤は、第3楽章のcmb.はストップ音を使用。ドラティ盤以上に、装飾を多用。しかし、しつこくない。
3者の演奏を聴き通してみて、trp.とtimp.が入らない方が、細かい所まで聴き取れる。フィッシャー盤よりも、ドラティあるいは、デイビス盤の方を薦めたい。なお、hob.の順番通りに聴いて行くと、通しNo.は37となり、作曲年代は、かなり後になってしまう。その場合だと、曲の構成や雰囲気はなどは多少、物足りなさを感じるかもしれない。これに対して、デイビス盤は、ほぼ作曲順番通りなので、この、もの足りなさは感じさせない。

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2013年1月18日 追記。ホグウッド盤を聴取。デイビス盤と違って、No.32の次に収録。CDだと3枚目。trp.とtimp.が入っていないので、室内楽の雰囲気で楽しめる。古楽器のスタイルなので、hob-No.-1と同様に、弦楽器の音色の変化に好みが分かれるところ。

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2015年2月17日  ゴバーマン盤を聴取。Trp.とtimp.が入っているが、控えめ。第1楽章の第1主題は、ハイドンの特徴の一つでも、ある、単一動機からなるもの。各パート特に、第2vn.が、細かく聴こえる分。この動機が変形あるいは、再現されながら、いたるところで、プレストのテンポで散りばめられる。プレストのテンポ指定ではあるが、ゴバーマン盤では、それほど速いテンポを取らず、細かく聴かせる。
 第3楽章のAndanteは、陰影深くテンポをやや落として演奏。finaleは、やはり、ややゆっくり目。管楽器が控えめな分、ob.のユニゾンなどの効果は余り期待できず。

Presto C
2 Menuet C
3 Andante
4 Presto C


No
Hob.
No.
通称名 作曲年 調性 楽章数 楽器編成 ランク 聴きどころ、ポイント
fl fg hr trp timp cemb
3
18
1757/59 3 (1) 2 必要 C menuetの最後のコーダで締めくくり
楽章の構成 調性 リ*1 3楽章で構成される例は多いが、最後はメヌエットで終わるのは、数が少ない。3楽章が全て同じGで終始のため、調性の変化が少ない。最初のAndante moderatoは小ソナタ風かあるいは教会ソナタか? 中間の第2楽章がAllegloなので、第1楽章は時間の長い第2楽章の序曲風にも聞える。中期から後期がAllegroやPrestoで終わること。それに対してmenuetで3楽章で終わることもあり、全曲を聴き通しても物足りなさがある。menuetの最後に比較的長いコーダがあるので、最後に少しは、すがすがしい気分に終わる。
  ドラティ盤は、チェンバロの音が大きめなのは第37番と同様、ゆっくりとしたテンポでの第1楽章と第3楽章trioでは、cemb.は花を添えている。第1楽章はフィッシャー盤と比較してかなり長い。このため、単一の第1楽章として楽しめる。
 UP スコアを見ながら、フィッシャー盤を聴き直す。スコアの版によるかもしれないが、第1と第2楽章が入れ替っている。Menuetの最後は、第1楽章の主題が回帰される手法は、今後も時々、採用される。しかし、この頃よりテスト的かもしれないが、早くも試みているのは、いかにも若いハイドンの意気込みを感じさせる。
 また、第3楽章でsoloで演奏する箇所を確認。trioの部分では、初期・中期にかけては、かなりsoloを多用している。この点は了解はしているが。trioは一般に弱音の箇所が多いが、「f」の箇所でもsoloのまま。
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2010年11月27日 ディビス盤を聴取。全てを聴き通してみて、各楽章のテンポが全て異なるものの、同じGの調性で終始。各楽章の特徴も大きなものも余りないので、Cランクのままとしたい。ただ、第3楽章のtrioは、短調なので、主調とは異なる。
 Menuetの最後の部分のcodaは、第1楽章への回帰を思わせるのは、何回か聴いて判明。(第1楽章の主題とmenuetの主題との関連性は余りないと思うので)この手法は、後のHob−No.-32(ホルン信号)でも採用された。この手法の前段として、考えられたか?この点などは、何回か、聴いてみないと見落としてしまう。
その後、手持ちのスコアをながらHob−No.-18第1楽章Andanteをチェック。フィッシャー盤ではcmb.が入っていないが、ディビス盤では入っている。第1‐2vn.を中心とした付点音符の独特のリズムがこの楽章の中心となるであろう。これを際立てるためには、他の楽器は、できるだけ終始、目立たない役割を好む。これに伴い、cmb.は控えめの方が良いと思う。
 一方、もう一度フィッシャー盤を再度、比較のため聴き直してみた。va.以下の低弦が、弱奏の部分を中心に、ピチカートで演奏しているのではないかと思った。スコアの最初の1小節目の低弦はピチカートの指示の記載はなく、スタッカートのみの記載になっている。特に7小節目当たりではっきりと聴こえる。しかし、もしピチカートで引いていたら、vn.との音色の対比にプラスになっていると思う。

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2013年1月19日 追記。ホグウッド盤を聴取。
No.1から聴き通している中での3曲め。(通し順番で聴いているため、CDの収録順番とは前後する)。3曲通している中で、共通していることは、やはり細かいパートの音色。弦楽器と管楽器のバランスに違和感がない。もし、古楽器でなかったら、管楽器の音色は、負けてしまう。しかし、少人数の弦楽器でも管楽器とのバランスが良い。当時の編成は、おそらく、この演奏は大差がないと思うので、改めて、各楽器の音のバランスの良さを認識した次第。

Andante Mmoderato G
2 Allegro molto G
3 Tempo di menuet G


No
Hob.
No.
通称名 作曲年 調性 楽章数 楽器編成 ランク 聴きどころ、ポイント
fl fg hr trp timp cemb
1757-59 C 3 (1) 2 D リピートなしの楽章あり。
楽章の構成 調性 リ*1 第1楽章提示部のリピートがないのは珍しい。また、展開部と再現部のリピートもなし。第2楽章は無窮動的な主題で展開も少ない。Prestoでは、ビオラ以下の低弦楽器が、独自の動きが目立つ。(これまでの3曲までは、独自の動きが目立たない方であった。) Cの調性は祝典的な方であり、初期の頃からもtrp.とtimp.を伴うケースが多いがこの曲はなし。このため、やや、こじんまりと聴こえる。
UPスコアを見ながらドラティ盤を再度の聴取。第1楽章の提示部のリピートはない以外に、どの楽章にも反復記号がない。(井上著にも記載)第1楽章の終わりに近いところで、ドラティ盤は、かなりの盛り上がりを見せるが、スコアでは、特に強弱の指示はない。しかしエネルギッシュな終わり方。
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2010年11月28日 ディビス盤を聴取。井上 太郎著「ハイドン106の交響曲を聴く」によると、各楽章の反復記号がない点などから、バロック的と記載がされている。この表現は的を得ていると思う。Prestoは2つの調性の異なる主題が交互に現れている。後年になって、2つの主題によるロンド形式などがあるが、その走りではないかと推測。前述の井上著の本にもこの点に言及。
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もう少しこの箇所を(No.2第1楽章のcoda)中心にスコアでチェックしてみた。再現部の後、第1ー2主題が再現する。その後の結尾部では、提示部と異なり、第1主題が再度、短いながらも回帰がされる部分に相当する。(強弱の指定はなし。)しかし楽章終始の6小節前で一旦、「p」の指定箇所がある。僅か3小節の「p」の箇所との対比が絶妙で、その後の「f」で第1楽章を締めくくる。エネルギッシュで終わる印象の背後には、作曲者にはなかった一部なかった強弱記号の箇所がある。しかしその背後には、拡大された短いながらのcodaの影響だと思った。ドラティはこの部分を旨く演奏に反映しているのではないか。
 第2楽章は、第1−2vn.が常に同じ音符で進行する。
 第3楽章は、ロンド形式の走りであることが再度、認識する。フィッシャー、ディビス盤と比較してテンポがPresto以上に速い。しかし、繰り返しがないロンドの流れる様な切れの良さを味わうのなら、これ位、速い方が良いと思った。ドラティ盤を勧める。

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2013年1月21日 追記。ホグウッド盤を聴取。今まで、cmb.はこの演奏で入っていないと思っていた。しかし注意深く聴いてみると、緩徐楽章が2声で構成されることから、cmb.は不可欠であったと記述。cmb.は低減と同じ旋律で演奏しているようだ。中野著「ハイドン交響曲」では、Finale Prestoは、今まで聴いてきた中と同様に、かなり速い。
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2015年2月18日  ゴバーマン盤を聴取。Alleglonoの指示であるが、テンポは、ゆくりめ。ドラティ盤では、codaにかけてエネルギッシュに終了するが、ゴバーマンでは通常に終わる。第2楽章のAndanteでは、弦楽器のみ。cmb.が装飾音を一部伴い参加。

Alleglo C
2 Andante G
3 Finale,Presto C


No
Hob.
No.
通称名 作曲年 調性 楽章数 楽器編成 ランク 聴きどころ、ポイント
fl fg hr trp timp cemb
5 1757-60 D 3 (!) 2 必要 B 早くも低弦独自の旋律
楽章の構成 調性 リ*1  Prestoの第1楽章は、2つの主題の対比が良く、提示部でも少しずつ展開がされているので充実感がある。特に、第2主題の経過部にかけては、低弦独自の動きと細かい対旋律、音の強弱がすばらしい。同じDの調性でも、第1番と比較して楽器の使い方にも発展が見られると思う。UPスコアを見ながら、もう一度フィッシャー盤をチェックしてみる。第1楽章の低弦の独自の動きは、vc.とcb.の分離はさすがにない。しかしva.とvc.が所々であるが、独自の動きがあるのをさらに確認。
 圧巻は、Andanteの第2楽章。弱音器を付けたvn.が常時旋律を引いている。しかし対位法は十分で、低弦の独自の動きも加わって聴き応えがある。UP第2vn.以下の低弦は、全く同じ音符で終始をする。また第1vn.以上の高い音域までは行かない。このため、逆に第1vn.には、低音から高音域までカンタービレ風の謡うように常に、旋律が伴う。テンポは殆ど変わらないが、装飾音を含めた音符の細かい動きがある。第1vn.の演奏者は3-4人程度だったと思うが。それでも、この旋律を遅いテンポで謡うように引くには、当時は、かなりの力量が必要であったと思う。それに対して、ドラティ盤は第3楽章のmenuettoの展開部では、弦のsoloはなし。ドラティ盤はhr.の音がやや大きいが、持続音が効果的でアクセントがある演奏。UPなお、中間部のhr.の箇所を詳細にチェックしてみると、なんと9小節も、連続して息継ぎなしに吹く指定になっていた。hr.自体は、他のパートと同じppの指定であった。この箇所では、va.とvc.は同じ補強的な4分音符で終始し、それに対して、第1.2vn.は3連附で細かい動きになる。hr.は和音として単に支えているのだが、ppで一定の音量で補強するは、かなり大変だったのではないか? 演奏の中でsoloやsoliの指定がないものの、演奏家にとっては、かなり技量を要すると思った。
ドラティ盤は、hr.の聴かせ所と解釈して目立つように演奏したのかもしれない。
 
第3楽章はMenuetの形式でなく、テンポがMenuetの意味合い。楽章数は少ないが、各楽章の楽器の扱い方や音色の対比が従来よりも明らかに差がある。このためBランクとしたい。
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2010年11月29日 ディビス盤を聴取。第2楽章は、フィッシャー盤やドラティ盤よりもかなり、遅いテンポで演奏している。楽器編成では管楽器が休み、弦のみでの演奏。音量はほぼ一定であるが、dの調性に終始することが多いものの微妙な音程、音色の変化などは、何度聴いても意外な面がある。両端の楽章が明るいD調と対照的。Andanteの楽章のみは、ディビスの方が、テンポがゆったりで細かい音まで良く分かる。全体としてはフィッシャーを推薦するが、Andanteのみは、ディビスを推薦したい。

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2013年1月27日 追記。ホグウッド盤を聴取。ホグウッド盤を継続して聴取を重ねてきたためかもしれないが、どの楽章にもcmb.が入っている様だ。 2013年11月3日 追加。その後、他の曲を含めて聴き直した結果、cmb.は入らず。元々、少人数の編成なので、細かい弦のパートの動きは明白。従来の3者の演奏でも明白であったが。ホグウッド盤では、特に、弦の音の跳躍が聴き所。かなり速いテンポで、2オクターブにも渡って2つのvn.が同じ旋律を引く箇所がある。このあたりは、当時の楽団の演奏技術の高さを示すものだと思う。
 第2楽章では、デイビス盤だったかもしれないが、cmb.は弱音ペダル?をここでも使用。弦楽器のみで繰り返しがない簡素な形式である。しかしながら、見事に凝縮した雰囲気をかもし出すような感じ。最初に、聴き始めた、hob-No.-1とこの曲とは、同じ頃であるが、作曲された詳しい時期は特定でできていない。しかし、わずか3曲前のhob-No.-1と比較してみて、(同じD調、楽器編成と楽章数も同じ)これほど、最初期の時代でも、大きな違いがあると思う1曲。ホグウッド版では、さらにこの点を意識させた。ランクがBであると、改めて認識。

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2015年2月18日  ゴバーマン盤を聴取。Presto T23からの第2主題が短調で登場する部分。第1vn.が第2主題を弾く中、va.第2vn.対旋律を引き、低弦が第2主題を呼応する部分。ここでは、各パートが良く聴こえる。 
 
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2017年5月27日 T ファイ No.4 を聴取。第1楽章でシンコペーションの動機について記載をした。ここでも余り目立たないが一部、共通した動機がT14からT16に渡って登場。この動機自体は、さほど目立たない。しかし短い展開部のT44からのd-dur?からの緊張したシンコペーションの旋律につながる。



No.1では第2主題の存在感が余りなく、単なる経過的主題であったと思う。一方、No.4は、第1主題とは明らかに対比をさせ、リズムと調性も異なる。ファイの演奏では、T23の部分では、冒頭からのテンポを急速に落として、あたかもAdagioのように独自の雰囲気を出す。この対比は今までにない解釈。
またシンコペーションのリズムは、第2楽章の低弦にも登場する。この曲でも重要な部分ではないかと思う。下記のサイト the web kanzakiにも言及されている。

http://www.kanzaki.com/music/perf/hyd?o=Hob.I-4

No.1から引き続いて聴き通すと、楽器編成、楽章数、調が共通で同じ頃の時期に作曲されていたにも関わらず、極端な違いがある。初期の交響曲の順番は、No.1に引き続いて、このNo.4からNo.5.No.10へと続く。No.1,4,10はすべてD調。3番目のNo.5はA調で、それぞれ調性は類似関係に近いと思う。No.1に続いてNo.5を持って来た理由のひとつには、最初のNo.1と同じ調性で、曲の違いを対比させるためではないかと思った

Presto D
2 Andante
3 Tempo di menuetto D


No
Hob.
No.
通称名 作曲年 調性 楽章数 楽器編成 ランク 聴きどころ、ポイント
fl fg hr trp timp cemb
6 27 1757-60 G 3 (1) 2 C sicilianoのピチカート
楽章の構成 調性 リ*1 上行和音のでCの比較的聴きやすい旋律は、後に作曲された交響曲の動きにも類似。(直ぐには思い出せないが、中期の序奏付の交響曲。第1主題だと思う。*1 
  第2楽章は、低弦のピチカートの扱い方が効果的。今までにはない使用方法。これは、後にも頻繁に利用される手段であるが、この頃よりも見られるのは、興味深い。sicilianoの表示通りの雰囲気。
 ドラティ盤では、sicilianoの低弦ピチカートがチェンバロに装飾されて、しっとりとした雰囲気。今回の聴取記は、メインにフィッシャー盤を持ってきている。しかし、ここまで聴いてきた限り、緩徐楽章に関しては、チェンバロの装飾効果で、ドラティ盤に軍配が上がると思う。
 
 *1(追記)その後、通して聴いた来ている中で、この主題は、No.25の第1楽章と判明する。
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2010年11月29日 ディビス盤を聴取。
AllegloとPrestoの展開部と再現部は繰り返しあり。cmb.がAllegloではドラティ並に、かなり大きめ。再現部では、第1主題がかなり拡大されて規模が、提示部よりやや大きくなっている。
cmb.の扱いは、Andanteになると、逆に控えめ。cmb.の装飾効果は印象的な分、やはりドラティ盤を薦めたい。(オブリガート風の即興的な旋律が効果的)
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 2011年2月6日 Hob-No-27をスコアを見ながら再度、ドラティ盤を聴取。第1楽章の第2主題(第1vnの影に隠れて、やや、はっきりとはしないが)の部分では、第1−2vn.の掛け合い箇所がある。ここではva.が常に寄り添う。(va.が単独に近い旋律を受け持つのは、聴き初めての用法か?)
 第2楽章のsicilianoで、cmb.はbass.のピチカートに合わせてか音色を変えている。(ストップ奏法?)この部分のva.vc.は常にピチカートで終始。その分、高音域で常に第1vn.が謡うように旋律を引いている。中期の頃より緩徐楽章は、vn.は弱音器を付けて引くことが多いが、早くも採用。
 圧巻は第3楽章。ドラティ盤はテンポが速いので、ついついさらりと聴き流してしまいそうだ。曲自体も短いし、主題も一つで3部形式。良く聴いて見ると、小結尾部で第1−2vn.が1オクターブの上行音を引く、この部分は32分音符になっている。Prestoの速度指定で、3/8拍子。32分音符で引くのは、当時としてはかなりの技量を必要としたと思う。提示部は2回だが、再現部はこの部分は3回。上行音の箇所がもう一つ増えて、終わり方も力強い。
 フィッシャー盤は、第2楽章はドラティ盤よりもテンポがややゆっくり。cmb.の効果は大きいが、低弦の支えるピチカート奏法がメインを思うが、この当たりは好みのよるところだろう。Finaleはフィッシャー盤よりテンポは遅い。
 一方、ディビス盤は、第2楽章では、cmb.は目立たないのでなく、休んでいると思った。Finaleのテンポはフィッシャー盤と同じ、ゆっくりめ。Andanteのcmb.の採用やFinaleのテンポの小気味良さからもドラティ盤を薦めたい。再度、聴き直してみて、ランクはBであると思った。
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2013年1月28日 追記。ホグウッド盤を聴取。 Allegloの冒頭は、クレッシェンド風に強弱ををつけている。第2楽章のsicilianoは、cmb.が入らず。低弦のピチカートを生かすためか?
 第3楽章は、音の跳躍が聴きどころ。しかしひとつ前のhob-No.-4と比較すると、音の跳躍は、やや不足。調性は同じシャープ系で類似をしているが、全体を聴き通してみても、No.4に引け目はとらない。ランクはBとしてもよい感想は同様。

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2015年2月18日  ゴバーマン盤を聴取。Andante:siciliano では、cmb,がストップ音で参加。

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2017年3月1日T.ファイ No.27を聴取。No.26.27.42の3曲セットの1枚から、作曲順にNo.26から聴取。自分なりの作曲順番の通し番号だと、No.6〜8シリーズよりも前の6番目。エステルハージ副楽長よりも前の時代。Cmb.が最初から入っている。No.40の第1楽章の冒頭のを最初に聴いたときの印象によく似ている。すなわち f で上行する圧倒的な旋律から開始する。序奏もなくいきなり聴取者にインパクトを与えてくるような雰囲気。T1の第1vn.を中心とする旋律はもちろん、主役を担う。しかしそれ以外に、第2vn.の16分音楽音符のトレモロにも注目。この刻むような鋭い持続的な緊張感は、第1vn.を支えるように、15小節にも渡って続く。(さすがに低弦は8分音符となるが)

2小節の経過的な部分を挟んで、経過動機あるいは第2主題と思われるシンコペーション風にT18から続くスラーを4分音符の柔らかい部分の雰囲気が急遽登場。冒頭の圧倒的なものと明瞭な対比が続く。ファイの演奏は、冒頭の第2vn.のトレモロが切れ味がよいのでこの対比が良い。T99からの第2主題?は短調風の暗い雰囲気が伴うが、この当たりの部分は、後年のNo.46. 第1楽章 T48の部分を予兆させる。
Finaleは112小節で全てを繰り返してもファイの演奏で2:20とすぐに終わってしまう。Prestoのテンポを守りエネルギッシュに終わる。第1.2vn.が音程を少し話して上行していく旋律は、16から32分音符にさらに細かくなり一気に終わる。初期の交響曲ではあるが、スコアの背後に隠れている旋律の面白さを、現代の楽器と解釈で表出させてくれる演奏で、No.40と供に評価を上げたい。
Alleglo molto G
2 Andante:siciliano C
3 Presto G
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1


No
Hob.
No.
通称名 作曲年 調性 楽章数 楽器編成 ランク 聴きどころ、ポイント
fl fg hr trp timp cemb
7 10 1758-60 D 3 (1) 2 必要 C 合奏協奏曲の形式が初めて登場
楽章の構成 調性 リ*1 旧の番号では、6-8番 朝、昼、夕べよりも後になっているが、実際の作曲順は6-8番の3部作よりも前になっている。今回、合奏協奏曲風では初めての登場となる。3部作と比べて楽器の種類が少ないこともあり、soloの部分は第1.3楽章のみに留まる。
 最初に通し番号1番から44番までのを概観するに、この中でも大まかに3つの時代に大別されるのではないかと思った。真ん中の第2期に旧7‐9番の3部作が入り、大まかには3部作が一応メインとなる。その前は、3部作にいたるまでの道程。それ以降は、3部作を受けての、さらなる発展と解釈する考え方である。その意味で最初の合奏協奏曲とし取り入れた点を最大のポイントとしたい。
 ドラティ盤はAllegloのsoloの扱いが控えめ。合奏協奏曲のスタイルが聞えにくい点から、フィッシャー盤を勧めたい。
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2010年11月30日 ディビス盤を聴取。第1楽章のAllegloは、テンポでは、かなり遅め。ドラティと同じぐらい。
 また合奏協奏曲あるいは、協奏交響曲の先駆けであると、フィッシャー盤では記載をしたsoloの扱いも期待をしていた。しかしsoloの扱いは全くないので、少々、落胆する。全体的にイタリア風の様式で、初期のモーツァルトの初期から中期の音楽の雰囲気の点は、この後のNo.20とも類似。
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2011年1月22日、スコアを見ながら、再度、フィッシャー盤を聴取。聴き所ポイントを合奏協奏曲の形式が初めて登場と記載をした。しかし手持ちのスコアでは、各弦のsoloの扱いが記載されていない。
 合奏協奏曲、協奏交響曲と交響曲との違いを、分けることは、実際には難しいと思う。指揮者(演奏家)の解釈の近いにもよるかもしれないが。ドラティ、フィッシャー盤では、soloの扱いがない。このため、合奏協奏曲と断定するのは、早計かもしれない。 
 スコアでフィッシャー盤の各弦のsoloの箇所を見てみると、原則として、強弱の「p」の箇所が多い。しかし、全てがその箇所とも当てはまらない。しかしながら、個人的には、フィッシャー盤でのsoloの登場は、とても的を得ていると思う。特に第1楽章の提示部では、第1主題の提示の後、経過部の所で、soloが始めて登場するが実にスムーズの印象。この後に続くのHob−No.-6〜8シリーズに共通する点がある。これ一つをとってみても、先駆的に作曲をしたのではないかと、再度、認識した次第。
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2013年2月1日 追記。ホグウッド盤を聴取。第1楽章の経過部の部分では、soloで引いていないので、合奏協奏曲の雰囲気は感じられない。第1楽章の第1と第2vn.のパートを見ていると、同じ箇所で、4つの音程がある。単純に考えれば、それぞれ最低各パートは4人の奏者が必要だったのか?
 Andanteは弦楽器のみの編成であるが、各パートは思ったほか細かい動き。ついつい、第1vn.ばかりに耳が入ってしまうが、第2vn.とva.も適宜、同じ旋律だったり、音程を少し変えての演奏などがある。今までの3者の演奏よりも、細かく聴き取れる。
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2015年2月20日  ゴバーマン盤を聴取。通し番号順で聴いてきた中で、各パート、特に、第2vn.の細かい旋律と対比が際立った聴き所に初めて遭遇。
 第1楽章の合奏協奏曲風の掛け合いは、フィッシャー盤の様なものは余り楽しめない。第2楽章Andanteは、弦楽器のみの編成。冒頭の旋律は、第2vn.とva.がT6まで、同じ旋律を演奏。このときに、va.が第2vn.よりも1オクターブ低く演奏するがvn.とva.の対比が良く分かる。T7で初めて、第1vn.が、持続音から、旋律を引き始めるタイミングが絶妙。緩除楽章でのゴバーマンの良さが、初めて開花した様な雰囲気を保っている。
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2017年5月27日 T ファイ No.10を聴取。ひとつ前のNo.5で、コンチェルトグロッソ風の特徴を記載した。フィッシャーの演奏では第1楽章の第2主題の部分で、soloの部分が入り、この特徴につながっている。しかしファイの演奏は、No.5と同様に、soloの部分でない。
 ファイの特徴はいろいろあるが、その中のひとつに各パートの分離感と「きびきび」としたリズムの切れがある。リズムの切れとしての例として、冒頭の第1主題。T23までの第2主題が登場するまで、4分音符を中心とした「きびきび」としたリズム感が続く。T1の第2vn.のスッタカートからのリズム感がT2の低弦に引き継がれながら、ダイナミックに進んでいく。

Alleglo D
2 Andante G
3 Presto D



No
Hob.
No.
通称名 作曲年 調性 楽章数 楽器編成 ランク 聴きどころ、ポイント
fl fg hr trp timp cemb
8 20 1758-60 C 4 (1) 2 2 B cantabileの第2violinの動き
楽章の構成 調性 リ*1 Cの調性と楽器編成が追加になることもあり、この当時の典型的な音色。一番印象に残るのは、第2楽章Andante cantabileの第2バイオリンの細かい動き。主旋律は第1vn.であるが、対旋律として、細かい動きの音色は、モーツァルトの初期から中期の作品を聴いている雰囲気になる。低弦は、同じ旋律が多いが、ピチカートを多様するなど音色にも工夫がある。UP第2楽章提示部の最後の方でvc.を含む短い旋律で引く箇所などは聴き所のひとつ。Cantabileでvn.が中心に活躍する中、弦各声部が僅かに引いているのが対比的。ピチカートの残響もプラス。(ただし手元にスコアなし)
 一方、第1楽章のAllegloは3部形式だが、中間部では短調になり、主部と再現部とは対照的な音色である。短いながらもcodaがあり、3部形式でも最後は聴き応えがある。
 ドラティ盤は、Menuetのtrioを中心に弦のsoloの扱いは殆ど聞えない。
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2010年12月2日 ディビス盤を聴取。timp..とtrp.が初めて楽器編成で登場。Alleglo にはmoltoの指示記号がある。このmoltoの指示に従うかの様に、堂々と快活な雰囲気。提示部でも時には短調に流れる箇所もあり。展開部もこの頃にしては、調性は元より、音の強弱にも気が払われている。その分、再現部では、音色の対比が印象的。
 Menuetでは主部とtrioではvn.のsoloがある。フィッシャー盤と比較して、soloの扱いは、余り目立たない。ライブ録音の影響かもしれないが。
 通しNo.2(Hob−No.-37)と比較して、同じC調ではあるが、楽器編成、楽章が増えるなど大きな差がある。それ以上に、どの箇所を取っても、最初の頃と比較して、飛躍な点が多い。明るく親しみやすい作風を心がけている走りでもある。
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UPスコアをみながら、もう一度、ドラティ盤を聴取。第1楽章を聴いた限りでは、モーツァルトの初期交響曲の印象を拭えない。フィッシャー盤でも同じであるが。va.とvc.との分離が殆ど見受けらない。逆に第1.第2vn.が重視され、お互いの掛け合いが重視される。
2012年2月28日 追記 スコアを見ながら、再度、デイビス盤を聴取。聴き所で第2楽章を記載したが、第2vn.の細かい動き以外もある。得てして、第1vn.に聴き勝ちである。しかし、低弦もピチカートで支えている。一部の箇所は、弓で弾いている。

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2013年2月2日 追記。ホグウッド盤を聴取。
timpは入っていない。ひとつ前のhob-No.-10と同じ様に、緩徐楽章の弦の各パートの細かい動きが特徴。低弦はピチカートを多用。
2013年2月13日 追記。
ホグウッド盤の演奏者については、下記の「毎日クラシック」のサイトで、演奏者の記載がある。これに関しての演奏者の比較は、通しNo.1(hob-No.-1)を参照。
http://gospels.cocolog-nifty.com/classic/2012/12/10620-3902.html
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2015年2月20日  ゴバーマン盤を聴取。No.10に引き続いて聴取。一番の聴き所は、Andante cantableだが、第2vn.の細かい動きが目立ちすぎて、逆に第1vn.の謡う様な、旋律が目立たない。(この楽章では、第2vn.は、ほとんど8分音符でずっと演奏し続ける)

Alleglo molto C
2 Andante cantable G
3 Menuet C
4 Presto C


No
Hob.
No.
通称名 作曲年 調性 楽章数 楽器編成 ランク 聴きどころ、ポイント
fl fg hr trp timp cemb
9 17 1760-61 F 3 (!) 2 必要 D Alleglo 展開部でのカノン風の扱い方
楽章の構成 調性 リ*1 Allegloの第1楽章は、比較的展開部が長く、カノン風の扱い方に興味がある。第2楽章の短調は、しっとり。しかし、前の第20番と比較すると、細かい動きや音色の変化が少ない。
 ドラティは、第3楽章のテンポがゆったりとした雰囲気。
1月13日、スコアを見直しながらの再度、聴取。提示部は第2主題がはっきりしない中で、属調の経過部が長いのは、この頃ある典型的なスタイル。比較的展開部が長い点をスコアでチェック。55小節の提示部に対して、展開部は、57小節とこの頃としてはかなり長いことが判明。
 
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2010年12月5日 ディビス盤を聴取。初期の頃の典型の曲。改めて、聴き通しても、同じ印象。cmb.は、ドラティ盤と同じぐらいに大きめ。第2楽章は、この盤を特徴とするように、テンポはゆっくり。第3楽章も同様。
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UPスコアを見ると、ob.のパートが記載なし。しかし演奏ではかなりユニゾンあり。この違いは、今ひとつ、分からない点が多い。
ob.の旋律は、vn等の他の楽器常にユニゾンでもなさそう。かといって、もしob.のsoloが1箇所でもあれば、恐らく楽譜に何らしかの明記がされていると思う。しかしディビス盤の演奏でもsolo演奏はなし。参照しているスコアは恐らく旧全集で、ob.パートが欠落していたもの。スコアの版によっては、ob.パートがあるらしい。

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2013年2月3日 追記。ホグウッド盤を聴取。
今まで3者の演奏を聴いてきた中で、ob.のパートがはっきりしないと思っていた。この演奏では、小編成でもあり、細かく聴き取れる。パートの位置づけとしては、これまで聴いていた通りで、soli.の部分は少ない。
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2015年2月20日  ゴバーマン盤を聴取。No.10に引き続いて聴取。第1楽章のT17から2つのvn.の掛け合いが聴き所の一つである。各パートは分かれて旨く聴かれるが、元々ランクを低く評価していることもあり、特徴が少ない。

 
Alleglo F
2 Andante ma non troppo
3 Alleglo molto F


No
Hob.
No.
通称名 作曲年 調性 楽章数 楽器編成 ランク 聴きどころ、ポイント
fl fg hr trp timp cemb
10 19 1757-59 D 3 (1) 2 D 第1楽章、第2楽章を中心としたvn.の掛け合い。
楽章の構成 調性 リ*1 第1楽章Allegloは、割合にはっきりした主題。経過部で第1vn.と第2vn.が掛け合うところは面白い。第2楽章は緩徐楽章の短調。低弦がvn.と掛け合うようなところは美しい。しかし、全般的に聴き通すと、ここという特徴はなし。
 ドラティ盤は、第1楽章のテンポは、フィッシャー盤と比較して速め。hr.の音もはっきりしていて、各パートが珍しくフィッシャー盤よりもはっきりと聴こえる。D調の明るい雰囲気も相まって、楽しく聴くことが出来る。第2楽章のAndanteも、第1楽章との対比がはっきりしている。ドラティ盤の方を勧めたい。
 第1楽章hr.の活躍ぶりは、打楽器的。この手法は、初めての登場と思う。hr.は同じ音程の箇所が多いこと。16部音符の箇所が少ないながらもあり、これが効果的になっている。それに対してNo.17は、この様なhr.の動きは見られないので対照的。

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2010年12月5日 ディビス盤を聴取。曲自体の魅力は乏しい。No.17の先ほどの交響曲について、調性をそのままD調に移しただけの印象。
 ディビス盤は、37枚のCDからなっている。作曲の順番に収録されているが、この様な分け方(編集方法)について、ジャケットを見てみた。4枚目までのHob−No.-32までが、Early symphonies の英語表記になっている。一方、Hob−No.-15から28までは、The first symphonies written for prince esterhazy の記載になる。このCDを含む一連の交響曲は、エステルハージ侯爵の前に分類されている。 
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2011年7月23日(その1) Hob-No-19 をスコアを見ながら再度、聴取。フィッシャー盤は、概して、テンポが速いが、このAllegloに関しては、遅め。ドラティ盤は、第1楽章は、速めのテンポが、第2楽章では、一転してゆっくりめ。第3楽章の51小節から、第2vn.が、低い音域で強調して引いているのは、意外な音色。
(その2)一方ディビス盤は、全体的にテンポは遅めなのは共通した点。第2楽章は、短調で弦楽器のみの使用。vn.は、まだ弱音器の使用はなし。前回と比べても、残念ながら、ランクはDのまま。

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2013年2月9日 追記。ホグウッド盤を聴取。第1楽章、第2楽章を中心としたvn.の掛け合いをこの曲の特徴と記載をした。ホグウッド盤では、小編成でもあり、この部分が細かく聴き取れる。展示部だった旋律が、再現部では、微妙に異なる。
 ホグウッド盤では、第2楽章の展開部と再現部の繰り返しは省略。
Alleglo molto D
2 Andante d
3 Presto D