通
No |
Hob.
No. |
通称名 |
作曲年 |
調性 |
楽
章
数 |
fl |
fg |
trp |
cl |
timp |
cmb |
ランク |
聴きどころ、ポイント |
6 |
27 |
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1757-60 |
G |
1757-60 |
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3 |
- |
1 |
- |
C |
sicilianoのピチカート |
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1 |
G |
Alleglo molto |
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2 |
C |
Andante:siciliano |
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3 |
G |
Presto |
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上行和音のでCの比較的聴きやすい旋律は、後に作曲された交響曲の動きにも類似。(直ぐには思い出せないが、中期の序奏付の交響曲。第1主題だと思う。*1 第2楽章は、低弦のピチカートの扱い方が効果的。今までにはない使用方法。これは、後にも頻繁に利用される手段であるが、この頃よりも見られるのは、興味深い。sicilianoの表示通りの雰囲気。 ドラティ盤では、sicilianoの低弦ピチカートがcmb.に装飾されて、しっとりとした雰囲気。今回の聴取記録はメインにフィッシャー盤を持ってきている。しかしここまで聴いてきた限り、緩徐楽章に関してはcmb.の装飾効果で、ドラティ盤に軍配が上がると思う。 *1(追記)その後、通して聴いた来ている中で、この主題は、No.25の第1楽章と判明する。 |
2010年11月29日 ディビス盤を聴取。 AllegloとPrestoの展開部と再現部は繰り返しあり。cmb.がAllegloではドラティ並に、かなり大きめ。再現部では第1主題がかなり拡大されて規模が、提示部よりやや大きくなっている。 cmb.の扱いは、Andanteになる逆に控えめ。Cmb.の装飾効果は印象的な分、やはりドラティ盤を薦めたい。(オブリガート風の即興的な旋律が効果的) |
2011年2月6日 Hob-No-27をスコアを見ながら再度、ドラティ盤を聴取。第1楽章の第2主題(第1vnの影に隠れて、やや、はっきりとはしないが)の部分では、第1−2vn.の掛け合い箇所がある。ここではva.が常に寄り添う。(va.が単独に近い旋律を受け持つのは、聴き初めての用法か?) 第2楽章のsicilianoで、cmb.はbass.のピチカートに合わせてか、音色を変えている。(ストップ奏法?)この部分のva.vc.は常にピチカートで終始。その分、高音域で常に第1vn.が謡うように旋律を引いている。中期の頃より緩徐楽章は、vn.は弱音器を付けて引くことが多いが、早くも採用。 圧巻は第3楽章。ドラティ盤はテンポが速いので、ついついさらりと聴き流してしまいそうだ。曲自体も短いし主題も一つで3部形式。良く聴いて見ると、小結尾部で第1−2vn.が1オクターブの上行音を引く、この部分は32分音符になっている。Prestoの速度指定で、3/8拍子。32分音符で引くのは、当時としてはかなりの技量を必要としたと思う。提示部は2回だが、再現部はこの部分は3回。上行音の箇所がもう一つ増えて、終わり方も力強い。 フィッシャー盤は、第2楽章はドラティ盤よりもテンポがややゆっくり。cmb.の効果は大きいが、低弦の支えるピチカート奏法がメインを思うが、この当たりは好みのよるところだろう。Finaleはフィッシャー盤よりテンポは遅い。 一方、ディビス盤は、第2楽章では、cmb.は目立たないのでなく休んでいると思った。Finaleのテンポはフィッシャー盤と同じゆっくりめ。Andanteのcmb.の採用やFinaleのテンポの小気味良さからもドラティ盤を薦めたい。再度、聴き直してみて、ランクはBであると思った。
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2013年1月28日 追記。ホグウッド盤を聴取。 Allegloの冒頭は、クレッシェンド風に強弱ををつけている。第2楽章のsicilianoはcmb.が入らず。低弦のピチカートを生かすためか? 第3楽章は、音の跳躍が聴きどころ。しかしひとつ前のhob-No.-4と比較すると、音の跳躍は、やや不足。調性は同じシャープ系で類似をしているが、全体を聴き通してみても、No.4に引け目はとらない。ランクはBとしてもよい感想は同様。
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2015年2月18日 ゴバーマン盤を聴取。Andante:siciliano では、cmb,がストップ音で参加。 |
2017年3月1日T.ファイ No.27を聴取。No.26.27.42の3曲セットの1枚から、作曲順にNo.26から聴取。自分なりの作曲順番の通し番号だと、No.6〜8シリーズよりも前の6番目。エステルハージ副楽長よりも前の時代。Cmb.が最初から入っている。No.40の第1楽章の冒頭を最初に聴いたときの印象によく似ている。すなわち f で上行する圧倒的な旋律から開始する。序奏もなくいきなり聴取者にインパクトを与えてくるような雰囲気。T1の第1vn.を中心とする旋律はもちろん、主役を担う。しかしそれ以外に、第2vn.の16分音楽音符のトレモロにも注目。この刻むような鋭い持続的な緊張感は、第1vn.を支えるように、15小節にも渡って続く。(さすがに低弦は8分音符となるが)
2小節の経過的な部分を挟んで、経過動機あるいは第2主題と思われるシンコペーション風にT18から続くスラーを4分音符の柔らかい部分の雰囲気が急遽登場。冒頭の圧倒的なものと明瞭な対比が続く。ファイの演奏は、冒頭の第2vn.のトレモロが切れ味がよいのでこの対比が良い。T99からの第2主題?は短調風の暗い雰囲気が伴うが、この当たりの部分は、後年のNo.46. 第1楽章 T48の部分を予兆させる。 Finaleは112小節で全てを繰り返してもファイの演奏で2:20とすぐに終わってしまう。Prestoのテンポを守りエネルギッシュに終わる。第1.2vn.が音程を少し話して上行していく旋律は、16から32分音符にさらに細かくなり一気に終わる。初期の交響曲ではあるが、スコアの背後に隠れている旋律の面白さを、現代の楽器と解釈で表出させてくれる演奏で、No.40と供に評価を上げたい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
2019年2月14日 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 14番を聴取。過去のファイ盤では第2vn.の16分音符の切れの良い旋律を記載した。こちらは対向配置でないため不明瞭。(譜面あり)
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-789.html
冒頭の第1主題は第1vn.が中心ではあるが、管楽器のob.とhr.が入っている。メルツェンドルファーでは冒頭からob.が手前に強調されて入っている。あたかもNo.38のob.協奏曲に近いような感じ。ここまで聴取した曲に関しては、旋律を重視したバランスが適度な点を記載した。しかしこの曲に関しては、伴奏に回るような立場のob.も常に前面に強調されている。録音によるかもしれないが、弦楽器の音量も不足気味。同じ管楽器のhr.もob.と同じ動きの箇所がある。しかしhr.はあくまで常に伴奏に徹している。Finaleもやはりob.が前面に押し出した演奏。録音のバランスが悪い印象に終始。(No.18ではob.が自然な雰囲気で録音できていたので残念)
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