通
No |
Hob.
No. |
通称名 |
作曲年 |
調性 |
楽
章
数 |
fl |
fg |
trp |
cl |
timp |
cmb |
ランク |
聴きどころ、ポイント |
26 |
40 |
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1763 |
F |
4 |
- |
1 |
- |
- |
- |
(1) |
B |
fuga形式の終楽章と盛り上がったcoda。 |
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1 |
F |
Alleglo |
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2 |
B |
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3 |
F |
Menuet |
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4 |
F |
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Finale-fuga、allegro |
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跳躍のある伸び伸びとしたAllegloの第1主題。Andanteは弦のみ。小節数も 短く旋律の変化も余りない。管楽器が全て休むので、弦楽器が如何に、聴かせてくるかがポイント。注意深く聴いてみるとva.と低弦とは、常に同じ旋律で引いている。Menuetのtrioは、管のsoloが目立つ。第4楽章はfugaで各パートが終始、対位法的に動く。 fugaは珍しいと思うが一番の聴き所。再現部の後半当たりから、低弦が持続音を響かせながらcodaに向かう。その流れで大いに盛り上がりがあって一気に終わる。ユーモアの雰囲気が中後期では多いが、finaleのfugaは全く対照的。No.3の終楽章の雰囲気にも似ているが、よりダイナミック。第4楽章だけを取り上げたらAの評価にしたい。 ドラティ盤は、Allegloのテンポが遅めでゆったりとした雰囲気。跳躍のある伸び伸びとした雰囲気を味わうならフィッシャー盤を取る。Andanteはcmb.の装飾音が心地良い。 |
2010年12月22日 ディビス盤を聴取。ドラティ盤では、Andante でcmb.の装飾音が心地よいがディビス盤では装飾音は休み。 Menuetでは、ob.がユニゾンで引く箇所が多い。ユニゾンとユニゾンでない箇所では、音量の差も聴き所の一つであるが、フィッシャー、ドラティ盤などと比較し、ユニゾンの対比が目立ちやすい。trioでは、同じob.のユニゾンがあるがvn.が控えめに演奏している。 ライブ録音のためFinaleの最後には拍手が入っている。拍手を除くと演奏時間は3分弱。楽器編成もob.hr.fgと数は少ない。しかし少ない編成でありながらも、.堂々と華々しく終わるのは、やはり魅力的に尽きる。 |
2011年3月19日 スコアを見ながら3者の演奏を聴取。ob.は弦とのユニゾンの箇所が多いが、2本がそれぞれ、別に受け持っている箇所が多い。 Andanteでは管楽器は全て休むため弦のみの演奏になる。この頃の特徴として、弦の細かい各パートの動きが聴き所である。しかしこの曲に限っては各パートは、ほぼ同じ旋律に終始して印象は少ない。フィッシャー盤では、全てcmb.を採用していないが、Andanteはcmb.がない分より一層少ない印象を伴う。 第4楽章のFinaleは聴き応えがある点は前にも記載をした。スコアにもFinale−Fugaと明記してある。楽器の編成は一般的。最初は主旋律が敢えて第2vn,から登場。(第1vn.ではない)しかし低弦が対旋律を伴う。主題と対旋律は、各パートで細かくつなげられている。 ob.でも分かれて書いてある箇所は第1楽章でも記載をした。ここでも、ユニゾンの箇所もあれば、2本が分かれて演奏をしているのは、スコアを見て初めて分かる。低弦の役割も大きいが、中間部ではvc.とcb.とが分かれて記載をしてある箇所もある。(後年は少し採用している例はあるが、この頃では珍しい)4分音符の速いパッセージもありながら管や弦の持続音が続く箇所もある。 このFinaleは全部で198小節もある。この頃のFinaleとしては、かなり長い。楽章全体の演奏時間は15分から20分。展開部と再現部の繰り返しの指定がスコアには記載してある。しかし2者(フィッシャーとドラティ)の演奏は全て、繰り返しは採用なし)仮に忠実に繰り返しを採用しても、全体でも約20分余りであろう。ディビス盤は全て繰り返しを採用しているため、約23分の演奏時間。 その中で、Finaleの占める時間は、僅か3分程度。単純に計算するとFinaleの時間は短い。しかし曲のクライマックスは、フーガ形式のFinaleと思う。 また圧巻的に終わる理由の一つに、持続音があると思う。173小節目(終わる26小節前)から低弦が9小節にも渡って持続音を引く。この箇所で、作曲者が「tenuto」の指示がしてある。スコア全体には強弱記号は余り記載をしていない。しかしどの指揮者も、旋律や曲想に応じて、旨く強弱をつけてある。さらに今までの3楽章までは繰り返しがあった。しかしFinaleは繰り返しの箇所が全くない。盛り上がって一気に終わるのも、クライマックスの一つである。 主題そのものは一つで、形式的には、割合に簡単であろう。しかし、細かく聴いてみればみるほどに、聴き応えがある。後年のFinaleで、ユーモアが少し漂った柔らかな雰囲気は微塵も感じさせない。Finaleだけを取ったら、文句なしにAランク。 ドラティ盤では、Andanteでcmb.が低弦の旋律とは別に装飾する。ディビス盤は繰り返しを忠実に守っている。第3楽章までの繰り返しを、辛抱して聴いていて、最後に心地よい気分になる。hr.ob.の細かい音も聴き易く、臨場感があふれるのが特徴。フィッシャー盤と同等としたい。モーツァルトのNo.41のFinaleは、調性こそ違うとは言え明らかに、起源となるFugaだと思う。もう少し注目されて欲しいと願っている曲の一つ。
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2013年3月7日 追記。ホグウッド盤を聴取。一番の聴き所のFinale fugaは、小編成とはいえども、対旋律の動きを含めて細かい音まで聴き取れる。それに加えて、codaに向けてのダイナミックな盛り上がりは、ホグウッド盤でも十分に聴き取れる。
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2015年3月2日 ゴバーマン盤を聴取。第1楽章の冒頭のの主題の中のT4の動機がいたるところで活躍する。比較的長い展開部の中で、T83から、第2vn.が転調を繰り返しながら、この動機が登場するところが、良く分かる。 第2楽章は、繰り返しを採用せず。かなり速いテンポとも相まって一気にに終わる。管楽器が全くない中、テンポがゆっくり目で対旋律も含めた聴かせどころが多い一つ前のhob-No.-14とは対照的。 MenuetのTrioは、管楽器を目立たせて、逆に弦は控えめ。fgはsoloで入っている。 Finale-fuga のT54から、第1vn.が8分音符で経過的主題が登場するが、T56で第2vn.が5度?下げて呼応する。これが2回繰り返されるが、この呼応が良く分かる。この部分の旋律は、後半ではT147から第2vn.より登場し、前半と比べて多い4回も登場する。その後、低弦のTenutoに支えながら終わる。ゴバーマンの演奏は弦楽器が主体の演奏のためか、この盛り上がりがすばらしい。 |
2017年2月12日 T.ファイ No.40を聴取。ピノック盤を視聴後、他の指揮者のCDも数枚手元にある。近いうちにファイ盤の新譜が出る。予約をしているが、それまでにファイ盤は聴いたことがない。手始めに過去に発売されいるものから入手して、新譜と比較してみることにした。手始めに最近、廉価盤となった?No.40からスタートする。 ファイ盤の特徴のひとつとしては、テンポと強弱の微妙なニュアンスのアクセントがある。これを念頭におくのが、まずはポイントのひとつ。
今回のCDは39.34、40、50の順番で収録されている。このうち短調が2曲ある。自分なりの過去の経緯や経験を踏まえて、最初はNo.40からとする。この曲はランクはBとし、特にFinaleのfugaの締めくくりを特徴としていた。Finaleに向けて、以下に盛り上がりを作っているかがポイントの一つ。 強弱の典型的な例としては第1楽章冒頭の第1主題。冒頭からf指定の勢いのある動機が2つのvn.で現れる。大半の指揮者はこの最初の上行していく旋律をクレッシェンドとしていない。一方ファイ盤は、わずか1小節の4分音符だが、クレッシェンドを僅かに掛けている。この微妙なニュアンスひとつをとっても、作曲者はこのクレッシェンドは書いていないが、細かい表現をすることでファイの解釈に対する面白さがある。
一方、テンポの微妙な変化について。冒頭から、細かいテンポは1小節よりも細かく変えている個所が多い。また1小節単位ではなく数小節単位でも変えている個所もある。たとえばT37から第2主題が登場する前の経過部分。T32から冒頭の主題と同様にp指定を守りながらも、デクレッシェンド。さらに、T36から2小節に渡るppの部分。ここでは、さらにテンポを落としている。T37からfで登場する第2主題と対照的。第1楽章の冒頭2箇所をとっても、ファイの強弱とテンポを堪能できる。 Finaleのテンポはやや遅い。T52から第1vn.から登場する8分音符の動機。2つのvn.で掛け合うが、この動機も微妙に強弱を加えている。Codaに向かってのT173からのTenutoも迫力十分。T190から全てのパートで冒頭の旋律をTuittiで締めくくる盛り上がりは、このファイ盤でも満喫できる。 |
2019年3月6日 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 40番を聴取。作曲順番でNo.14から続けて聴取するとFinaleのフーガ形式の違いが対比されて面白い。No.40は、T ファイ盤で初めて聴取を開始した曲。第1楽章 冒頭の第1主題で、クレッショエンドで提示していることが印象にあると記載した。
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-674.html
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-675.html
第2楽章は弦楽器のみで管楽器や休む。デイビス盤では確かcmb.がアルペジョ風に独自の動きをしていた。メルツェンドルファーでは、ここまで聴いて来た中で必要に応じて、緩叙楽章でcmb.が入っていた。しかしこの楽章では入っていない。弦楽器のみなので、各弦のパートの動きがポイントになる。 この楽章は2つのvn.が同じ音程のユニゾン。vn.以下の低弦は、オクターブ離れてユニゾンで対比をさせている。vn.と他の弦との対比が需要になる。対向配置でないことを逆に生かして、va.以下の低弦も均等に引き立てたる。冒頭から第1楽章と同様に、4分音符の対旋律の様に低弦がvn.と対等に聴こえているのが印象的。 第3楽章。Menuet trio の部分で、それまで余り目立った動きのなかったhr.も旨く、自然に前に出すように演奏。音色も自然に近い雰囲気。 第4楽章のFianleは繰り返しの記号が全くない。作曲順番でひとつ前のNo.33と比較して持続音の箇所が多く、No.3のFianleを拡大した感じ。No.33のような明るく流れる雰囲気とは大きく異なる。テンポは少し遅めだがその分、他の指揮者と同様、繰り返しがなく注意深く聴く必要もあわせて、この演奏も聴き応えがある。 通して聞くと、どの楽章もそれぞれ特徴があり、最後はフーガ形式で繰り返し記号を挟まないで一気に終わるなど充実した曲である。メルツェンドルファーでは、各楽章の特徴を全てツボを得ているかのように旨く演奏していると思った。録音の方は音量のバランスやダイナミックレンジは余り問題ないが、一部ノイズの様は箇所がある。ノイズの箇所がなければ、とてもランクを上げたい曲と思った。メルツェンドルファーの演奏は録音による差が大きいが、ノイズがなければ今で聴取してきた中で一番良いものだと思った。 |
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