通
No |
Hob.
No. |
通称名 |
作曲年 |
調性 |
楽
章
数 |
fl |
fg |
trp |
cl |
timp |
cmb |
ランク |
聴きどころ、ポイント |
23 |
9 |
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1762 |
C |
3 |
- |
1 |
- |
- |
- |
(1) |
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持ち替えfl.のユニゾン。 |
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1 |
C |
Alleglo molto |
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2 |
G |
Andante |
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3 |
C |
Alegretto |
C調は従来trp.とtimp.が入り祝典的な雰囲気が多いが、今回は殆ど聴かれないのは珍しい。第1と第3楽章は、ob.2本だが、中間の第2楽章Andanteは持ち替えのfl.2本。
モーツァルトの初期の交響曲の雰囲気に似ている。緩徐楽章では、弦と2本のfl.のユニゾンの音色が美しく、両端楽章の調性とテンポの対比があり際立つ。 →「2012年1月20日 追記」 その1 石田著「交響曲の生涯」の第5章 ドイツ ・オーストリアの役割1740〜50年代の記述の中に、fl.に関しての記述がある。この章では、シンフォーニアで使われた楽器 ハーモニーと音階で、ob.などと違って、fl.が定位置を占めることは後の事である。 当時はob.奏者がfl.と兼ねるのが一般的であった。この典型がno9のこの交響曲であると記載されている。第1,3楽章では、ob.2本とhr.2本が加わるが、第2楽章は休む。第2楽章では、fl.本 2本は、楽章全部に渡って第1、2vn.とユニゾンで演奏する。音量が比較的弱くてすむ第2楽章だから、持ち替えが可能だった点が言及されている。 第3楽章はAllegrettoの表示だが実質Menuet。フィッシャー盤のジャケットには、Menuetの記載がない。ドラティ盤には記載がある。Menuetで終わることや、codaがないこともあり、今ひとつ物足りなさがある。 |
C調は従来trp.とtimp.が入り祝典的な雰囲気が多いが、今回は殆ど聴かれないのは珍しい。第1と第3楽章は、ob.2本だが、中間の第2楽章Andanteは持ち替えのfl.2本。
モーツァルトの初期の交響曲の雰囲気に似ている。緩徐楽章では、弦と2本のfl.のユニゾンの音色が美しく、両端楽章の調性とテンポの対比があり際立つ。 →「2012年1月20日 追記」 その1 石田著「交響曲の生涯」の第5章 ドイツ ・オーストリアの役割1740〜50年代の記述の中に、fl.に関しての記述がある。この章では、シンフォーニアで使われた楽器 ハーモニーと音階で、ob.などと違って、fl.が定位置を占めることは後の事である。 当時はob.奏者がfl.と兼ねるのが一般的であった。この典型がno9のこの交響曲であると記載されている。第1,3楽章では、ob.2本とhr.2本が加わるが、第2楽章は休む。第2楽章では、fl.本 2本は、楽章全部に渡って第1、2vn.とユニゾンで演奏する。音量が比較的弱くてすむ第2楽章だから、持ち替えが可能だった点が言及されている。 第3楽章はAllegrettoの表示だが実質Menuet。フィッシャー盤のジャケットには、Menuetの記載がない。ドラティ盤には記載がある。Menuetで終わることや、codaがないこともあり、今ひとつ物足りなさがある。 |
2010年3月12日 スコアを見ながら3者の演奏を聴取。第1楽章は、ob.2本。それに対してfl.が2本でob.が休みであるから、明らかにob.奏者がfl.に持ち替えていることが分かる。fl.は常に、第1vn.の1オクターブ上の旋律を殆ど常に吹いている。(中間部の一部で同じ音程の箇所がある)vn.は常にfl.のオブリガートに徹している。fl.2人は、常に同じ旋律かとも思えるが、微妙に音程が違う箇所もある。あくまでfl.の演奏を引き立たせることが、この楽章の特徴であろう。 ディビス盤の弦は時折soloの箇所があるようだが、Alleglo moltoの34、T36当たりでsoloの箇所が割合に、はっきりしている。Menuetのtrioの部分で、管楽器のfg.がsoloで活躍するのは、この後にも良く用いられる手法である。早くもその用法があるのは、注目に値する。 なお井上著では、第3楽章のTrioではbass.がfg.のパートのみになっているとのこと。現在の私の聴取環境では、まだ、その区別は分かり難い。→その後、フィッシャー、ドラティ、ディビス盤いずれも、fg.のsoloがあることが判明する。 |
2013年2月25日 追記。ホグウッド盤を聴取。 聴き所のポイントで第2楽章のfl,の持ち替えユニゾンの点は、変わらず。古楽器のためfl.の音量が小さめのため、逆に各パート、この場合は弦楽器の音色が聴き所となる。今までの3者演奏では、弦の伴奏は聞きのがしていた。しかしホグウッドの演奏では、この伴奏での方が反って聴き所となる。 特にva.のパートは細かく聴いてみると、独自の動きがある。このあたりは注意深く、聴いてみないと聞きのがすところ。 |
2015年2月28日 ゴバーマン盤を聴取。第1楽章のテンポは、速めで駆け抜ける。2つのvn.は、同じ音程あるいは音程を変えても同じ旋律でほぼ終始。展開部の中ほどのT76で第1vn.が唯一に近く、主旋律を演奏するのがこのゴバーマンの特徴か。 第2楽章のfl.も弦楽器の編成が大きいのかfl.が浮き立たず。第1,2楽章は珍しく通して繰り返しを守っている。 |
2017年12月24日 G Herbig No.9を聴取。Andanteの2本のfl.の持ち替えでは、fl.がそれほど目立たず。ホグウッド盤で、この楽章でva.の独自の動きがあると記載した。ヘリビッヒでは、それほど目立たず。 Finale Trioの部分では、ob.fg.のsoloは引き立ち、弦のパートは伴奏に徹している。この当たりは、No.10にも少し記載をした。ここでも同様。 |
2018年6月19日 パトリック・ガロワ(Patrick Gallois)指揮のシンフォニア・フィンランディア 9番を聴取。このCDは4曲収録されているが、収録順はhob No.と同じ順番なので最初になる。第1楽章 Allegro mltoは Tuittiで開始されるので、正に井上著「ハイドン106の交響曲を聴く」でも記載のあったように序曲風。最初にこのCDから聞き始めるとまさに序曲の様に聴こえる。 この楽章は得てしてTuittiで駆け抜けるように終わり、各パートの独自の動きが少ない箇所が多い。しかし展開部の後半T76で提示部の動機が、ppで第1vn.が登場する。第2vn. va.もpで添える。この強弱の対比が印象的。
ガロワの演奏は、繰り返しの後半は他の指揮者と同様に装飾がある。Finaleの部分も同様。Menuetの回帰では、曲の最後を締めくくることもあり、さらに最初の部分と比較して装飾が多いのも印象的。 |
2019年3月3日 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 9番を聴取。C調だが打楽器群が入らない曲のひとつ。冒頭から、Tuittiで派手さはないが、駆け抜けるように終わる雰囲気。(下記のP ガロワのレビューに譜面あり)
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-938.html
この楽章は速めのテンポの方が第2楽章の柔らかい雰囲気と対比させて面白い。大半の指揮者は Alleglo molto の指示よりも速めが多いがメルツェンドルファーも同様。冒頭の主題はva以下の低弦以外はTuittiで重音で引いている。T2からは重音でない。重音と重音でない箇所の対比を楽しむのも興味のひとつ。展開部の終わりの方T83で、2つのvn.が重音でオクターブを重ねて引く箇所がある。この後の管楽器との音色の対比を含めた掛け合いも良い。
Finaleが通常のMenuet。他の交響曲と比べると、3楽章で切れてしまう雰囲気。第2楽章の持ち替えで、柔らかいfl.を含めた音色の変化。第3楽章 Trioの管楽器を主体とした雰囲気。できればこの曲に関しては追加のFinaleが欲しいと思う曲。なおメルツェンドルファーの演奏では、Menuetの一部にスコアには fで書いてあるT22とT23の2小節、。vn.以外の他のパートも含めて 音量を落としている。Menuetで回帰してくる部分も同様。最後に盛り上がる前のアクセントになっているので自然な解釈と思った。録音も良好。 |
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