通
No |
Hob.
No. |
通称名 |
作曲年 |
調性 |
楽
章
数 |
fl |
fg |
trp |
cl |
timp |
cmb |
ランク |
聴きどころ、ポイント |
22 |
33 |
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1762 |
C |
4 |
- |
1 |
- |
- |
- |
(1) |
D |
No.38との対比。5年の開き。 |
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1 |
C |
Vivace |
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2 |
c |
Andante |
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3 |
C |
Menuet&trio |
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4 |
C |
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Finale、Alleglo |
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第1.3,4楽章はtrp.とtimp.が入っているのに対して、第2楽章Andanteは弦のみで演奏は対照的。この主題の持続音が長く、同じ調性のNo.38の第2楽章の主題にも類似。(作曲年代は1767とあり、約5年の開きがある。それに対してNo.38はすばらしい) しかし、ここでは全楽章でob.のsoloはなし。祝典的な調で楽器編成はtimp.とtrp.とが加わるものの、主題の特徴、展開の仕方などは注目する点は少ないと思った。
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2010年3月12日 スコアを見ながら3者の演奏を聴取。Vivaceは丁度50小節あるが、第1主題こそ明白であるものの、その後の経過部、第2主題などが余り特徴がない。それに対して展開部は53小節と長いが一部の動機をつなぎ合わせたような感じで、こちらも特徴が少ない。 Andanteは、この頃の特徴でもある弦のみの編成で、soloはない。最初の感想の中でNo.38の第2楽章と主題が類似していると記載をしたが、雰囲気はあっていると思う。 スコアで見て一番面白いのはFinale。楽章を通して、小節単位で「pp」 〜「f」までの強弱の指定が細かくある。スタッカートが続いたと思うと、スラーの記号がその後も続いたりの記述がある。提示部の終わりは、「pp」で終わる。それに対してFinaleの最後では、「f」 で終わるなど作曲者の遊び心が見え隠れしている。 聴き所のポイントでNo.38と比較をした。こちらは、調、編成、楽章数は同じ。各楽章のしっかりした構成、楽章間の対比、楽器の扱い方などが、優れている。これと比較すると、やはり約5年の開きがあると思った。 |
2010年12月20日 ディビス盤を聴取. 第1楽章のVivaceは、展開部では擬似再現を含めて、かなり長い。第2楽章は管楽器は休み。短調の調性とも相まって他の3楽章と対比あり。 |
2013年2月24日 追記。ホグウッド盤を聴取。聴き通してみると、やはり面白いのはFinale。強弱のの対比、弦の奏法の細かい違いなどがホグウッド盤では、より楽しめる。井上著ではFinale提示部の終わりで、hr.の弱音で「ちらり」聴かせる面白さが記載してあった。それまでは、hr.は殆ど活躍をしていないが、ここでは僅かな箇所とは言え光る。通してのひとつ前No.36と同様に、このFinaleは、この後に続く楽しさ、意外な面白さの前兆を感じさせる。 |
2019年3月2日 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 33番を聴取。調性こそ違うがNo.36と似た様な雰囲気の曲。打楽器群が入るが元々、この曲のランクを比較的低く評価していたこともあり、第1楽章は祝典的な雰囲気とはいえ特徴が少ないと思う曲。 強弱と音色の対比が面白いFinale。展開部のはじめT51で調整を変えて登場する主題が登場。 弦のパートのみで P を挟んでT55からvn.が16分音符でトレモロで緊張感を高めていく部分。2つのvn.はもちろん目立つが低弦も比較的強調される。従来、obが目立ちすぎていた箇所が多いが、この曲に関しては、ob.はあくまで旋律の補強的な雰囲気。しかし全般的に録音のダイナミックレンジが狭く歪が目立つ。 |
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