音楽聴取記録(交響曲の聴取 各曲の聴取記録 通しNo.11 hob-A 107


No 
Hob.
No.
 
通称名   作曲年 調性   楽

 fl  fg trp  cl  timp   cmb ランク    聴きどころ、ポイント
 11 107 A    1760-61 3    -  - -1 (1)  C 終楽章のcodaがポイント
       1 Alleglo
       2 Andante
       3 Alleglo mlto
 Hob-No.では107番になっていたと思う交響曲。Allegloでは展開部が比較的長く休止があったりで、この当時としては聴き応えがある方。Alleglo mltoの第3楽章は、タランティラ風の主題で終始する。短いが最後にcodaがつくが、最後を締めくくるのに小気味良いアクセントなっている。例によってドラティ盤では第3楽章のsoloの演奏はなし。
 2010年12月5日 ディビス盤を聴取。曲自体は、通しNo.10(Hob−No.-19)と同様に、エステルハージ侯爵の赴任前のモルツィン伯爵の頃に作曲。ランクとしてはCのままで変わりなし。
 Allegloではディビスでは、hr.が、かなり大きく扱われた演奏。第3楽章も同様。ドラティ盤と異なり、第3楽章では、soloが一部にある。
 改めてフィッシャー盤をスコアを見ながら聴き直す。ドラティ、ディビス盤と比較して、どの曲もテンポは比較的速いのは共通している。その中で最終楽章のcodaについて着目してみた。楽章の冒頭でテンポの指定はAlleglo mlto で記載がしてあるのは、周知の通り。それ以外に速度の指定の記載があるかどうか、チェックをしてみたが特にない。しかし最後のcoda(6小節)のところで、フィッシャー盤だけ、後半だけテンポを速めている。この部分では特にテンポの指定は書いてないし、他の2人の演奏も同じテンポで演奏をしていた。
 もともと、この第3楽章は無窮動に近い様な動きが特徴であり、vn.奏者が速いパッセージを弾きこなすのが見所ではないか?フィッシャー盤の演奏では元々のテンポが速いのに加えて、さらにテンポをアップして終わるのは、とても理に適っていると思った。
 2013年2月10日 追記。ホグウッド盤を聴取。古楽器のhr.のためか、かなりhr.のパートの音が目立つ。音域の制限もあると思うが、提示部では、音域が高めであるのに対して、再現部は、低めの音域で終始。このあたりの違いは、ホグウッド盤でよく分かる。
第3楽章の無窮動に近い動きは、モーツァルトNo.39のfinaleの様な雰囲気。聴き始めて登場する終楽章のcodaは、ホグウッドでは、通常通りのテンポ。
 2015年2月20日 追記。ゴバーマンを聴取。Allegloの展開部や再現部で、第2vn.が掛け合いで演奏しているところは良く分かる。Finale Alleglo mlto は比較的遅めのテンポ。2つのvn.が、同じ旋律や音程で登場することもあれば、掛け合うこともあれば様々。弦楽器が前に出ているので、管楽器とのユニゾンは後退。しかしその分、弦楽器を中心に、Finaleを楽しむことができる。
  2019年2月19日 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 106番 A を聴取。作曲順番だと11番目になるが、この全集ではNo.104の最後に2枚 A とBがまとめて収録されている。補足的な解釈かもしれない。(ドラティ盤などと違い、後世追加となった交響曲が最後の方に別途、収録されている)
 No.27ほどではないがob.が、かなり強調されている録音。ob.以外にfg.もbass.とのユニゾンではあるが一部強調されている。Tuittiでは、それほど違和感はないが。
 初期の交響曲はNo.6〜8を除くと、soloの箇所は余りない。中期から後期にかけてsoloの箇所が増えてるにつれて、旨く表現できるかどうか気になるところ。