音楽聴取記録(交響曲の聴取 各曲の聴取記録 通しNO.1−10まで
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No 
Hob.
No.
 
通称名   作曲年 調性   楽

 fl  fg trp  cl  ti
mp 
 ce
mb
ランク    聴きどころ、ポイント
 1  1    1957  D  4  -  1  -  - (1)  (1)   特に展開部最後の部分で弱音から、強音に移る部分ではフィッシャー盤以上にダイナミックに聴こえる
       1        Alleglo   
       2      Andante
       3        Allegro molto   
4
5
      6           
   最初の作品でスタートとなる第1番。ハイドンの交響曲で一番多い調D-durで始まる。聴き所はやはり出だしの第1主題。ハイドン自身は最初期から晩年までクレッシェンドの記号はあるが、第1楽章の出だしからの使用は少ない方と思う。この効果は大きい。第1主題が提示後、属調で第2主題が提示はされるが、これといった展開も少なく直ぐに経過部に入る。展開部は提示部と比べて短く、展開というより再現部への経過の雰囲気(いわゆる小ソナタ形式)第2楽章のAndanteは、チェンバロ(以下 cmb.の省略)の動きが目立つ。第3楽章は簡潔なソナタ形式小ソナタ形式。第2主題は簡潔だが第1主題との対比が少ない。
 ドラティ盤では、フィッシャー盤以上にクレッションドの効果が大きい。特に展開部最後の部分で弱音から、強音に移る部分ではフィッシャー盤以上にダイナミックに聴こえる
         
       Hob-No-1のディビス盤をスコアを見ながら再度、聴取。今回は2回目。最初は気づかなかったが、第1楽章の最初のT8(小節)の終始が短い。本来は、4分休止であるが実際には短すぎる。提示部が繰り返され、後の方は、他の演奏と同じ休符の長さを確保している。
 再現部でも、第1主題がほぼ同じ様に再現し終始するがやはり同じ。冒頭のみ、やはり休止が早い。演奏の解釈からすると、冒頭のみが短い休止は理解がしにくい。となると残るはCD録音の際の編集ミスが考えられる。だがこの部分の編集ミスは大きいと思う。
 ディビス盤は37枚。わざわざこの多くの枚数セットを購入する場合、購入対象は全曲をくまなく聴きたい人であろう。そうでないと選曲集を購入する。全集を聴きたい場合、最初から聴きたいケースが多い。実際、私も最初に聴いた。最初の1枚でしかも冒頭の編集ミスは悪影響。逆に途中なら軽微。
     
    2013年1月14日 追記。交響曲の全曲録音はできなかったが、ホグウッド盤を入手。通奏低音のcmb.は使用されず。事前におおよそは分かっていたが、編成は第1vn.は2から4名程度か。(後日、調査予定)

 2013年2月11日追記 ホグウッド盤に同封されていライナーノート(英文)を見てみる。これによると1767年までの作曲は、13から16人の奏者(ホグウッド盤の監修者 websterによる)で演奏したと記載があった。これによれば、Trp.2名とtimp.1名が除いた、標準編成では13名。13名の奏者を分けるとすれば以下の様に考えられる。 第1vn.:2、第2vn.:2、va:1、vc.1、cb.:1 弦パート 小計:7  fg1 ob.2、hr.2、fl:1 管楽器パート 小計6 弦パート+管パート合計 13名。
ただし、fl.は臨時の可能性がある。その場合は12名となり、vn.パートが1から2名が追加となったか?。

2013年2月13日追記 当サイトのリンクにもある、「毎日クラッシック」の中で、ホグウッド盤の演奏者の記述がある。このサイトでは、hob-No.-20の部分で、演奏者の人数が記載してある。それによると上記において、私が記載した人数とは異なっている。(hob-No.-1と 20とは状況が異なるかもしれないが )これによれば、以下の通りとなっている。

第1vn.:4、第2vn.:4、va:1、vc.1、cb.:1 弦パート 小計:10  管パートの記載はなし。しかしob.:2.hr.:2、fg.1はおそらく必須だと思うので、管パート小計5. 弦パート+管パート 合計15となる。ライナーノートの13から16名の範囲内ではある。
 第1楽章のAllegloは意外に速いテンポ。編成が少ないので各パートの音がよく分かる。管楽器と弦楽器とのバランスが、購入前から気になったが違和感なし。エステルハージ楽団で初演をされたときは、おそらく第1vn.は2から4名程度であったと推定。このため当時の音の再現を言う点では、期待が持てる。第1楽章は短いながらもコンパクトにまとまっているのが特徴。速めのテンポがプラスになるか。
第2楽章のAndanteは、Allegloのテンポに対して、ゆっくりめで対照的。弦楽器は、この曲では弱音器を使用せず。管楽器が全く休みなので第1楽章で管楽器が活躍していたのが、全くないため音色の対比がはっきりわかる。しかし、弦楽器での音の強弱は、余りないか?フィッシャー盤と違って、弦楽器で弱音の部分を中心にsoloの採用はしていないようだ。
第3楽章のテンポも中庸。この1曲のみを通しての感想では録音が鮮明で、各パートの細かい音が聴けるのが大きな特徴と思った印象が一番。         
 
2015年2月16日 Hob-No-1のマックス ゴバーマン ヴィーン国立歌劇場管弦楽団の盤を聴取。録音は1960年前後。テンポはドラティ盤に類似した中庸。ドラティ盤の男性的なダイナミックなものをベースにしているが、しゃれた雰囲気が特徴。楽器編成では、cmb.が常時入っている。
 特徴的なのは第2vn.の配置で右側に位置。初めて聴いたとき、この配置がわからなくて第1楽章の冒頭に引き続き、次のT2(2小節目)で一瞬、再生が遅れたかと思った。よくよく見ると、第2vn.が2度低く、第1vn.とは1小節遅れて、冒頭と同じ音程で登場している。第2vn.の動きが鮮明に聴こえるので、私の好みに合う。ヴァイル盤も第2vn.は右側だが古楽器。一方のゴバーマン盤はモダン楽器でプルト数も多いようだ。その分、管楽器は控えめになっている。
 第2楽章は一転、弦楽器のみ。各パートの弦を中心とした細かい動きが良く分かる。オーソドックスなドラティ盤とは、解釈に仕方が少し異なるようだ。かといってフィッシャー盤の様に、小編成で音の強弱、特にsoloを利用しての陰影にひどく富むものでもない。デイビス盤の様に、ライブ録音の特徴を活かしてcmb.を含めた細かい音まで聴かすものでなし。
 なおゴバーマンの演奏経歴などや過去の録音などについては、ハイドン音盤倉庫の下記の部分に詳しく執筆されている。

http://haydnrecarchive.blog130.fc2.com/blog-entry-925.html

上記はLPの批評であるが、ゴバーマンの主な経歴を中心に記述。

http://haydnrecarchive.blog130.fc2.com/blog-entry-979.htm
一方、もう一つの上記のリンクは、 CD-Rの方で主に録音の方法などを含めての記述。


2017年5月25日 T ファイ No.1 を聴取。下記の2つのサイトにレビューが記載されている。

Micha クラシックとリュートの楽しみ
http://micha072.blog.fc2.com/blog-entry-240.html

ハイドン音盤倉庫
http://haydnrecarchive.blog130.fc2.com/blog-entry-833.html

第1楽章の爆走的なテンポは既に、この時点で把握をしているので注意深く聞く。第2楽章の繰り返しを忠実に採用し後半の部分は、さすがにsoloの箇所はないが、装飾、テンポ旋律を変えているのは衆知のとおり。
 一番、印象に残るのは第1楽章の2つのvn.パートのリズム感と各パートの音の分離感。対向配置を生かして特に第2vn.の動きがよく分かる。恐ろしいほどの速いテンポで(すべて繰り返しを採用してもわずか4:11の演奏時間)だが、スコアに書いていない意外な発見があるのがファイの特徴。この楽章もそのひとつ。
 シンコペーションのリズムは、しばしば初期の交響曲から登場する。このNo.1の第1楽章で早くもこの部分があるのは初めて知る。(T15の部分の第2vn.とva.の部分。普段は、この箇所では第1vn.に埋もれてしまい聞き取りにくい。しかしファイの演奏は、対向配置を生かして、このT15の旋律をくっきりと目立たせる。この旋律は一瞬だが短い展開部の最後の部分T54で2つのvn.パートで盛り上がって演奏される。ただし、さすがに再現部では短く終わることのためかT15の旋律は登場しない。
No.1は小さな宝石箱のたとえがある。たしかに最初期のひとつの曲で一度、聴いただけでは特に爆発的なテンポで圧倒され特徴が分かりにくい。しかし、注意深く聴いていると思いの他、意外な発見がある。最初の第1曲でも十分に堪能できる。
 2018年2月11日 パトリック・ガロワ(Patrick Gallois)指揮のシンフォニア・フィンランディア No.1を聴取。ファイ盤のザロモンセットの残りが残っているが最近、初期の交響曲の聴取が少ない。いったん少し元に戻りハイドン音盤倉庫で 評価の高かったCDを入手。下記のアドレスにレビューが記載されている。この中では、レガートがキーワードになっている。

http://haydnrecarchive.blog130.fc2.com/blog-entry-696.html

楽器はモダンで編成は中規模。第2vn.は右側に位置。cmb.は中央の左側の少し奥の方へ位置。No.1を聴いた限り全ての楽章にcmb.が入っている。レガートのキーワードの様に、ファイやドラティのダイナミック、強弱、テンポの強調など、全く無縁に近い対照的な解釈。近接音が少ないながらも、適度な距離感があって聴きやすい録音。展開部と再現部も、楽譜の解釈通りに繰り返しを採用。

 レガートの典型的な箇所として、第2楽章のT14の部分ここでは2部音符でfのユニゾンになっている。大半の指揮者は冒頭から p が続いたので、T14のユニゾンのfを採用する。しかしガロアの場合はpで通す。その後T22で続く部分で初めてfとなる。この楽章は、初期交響曲の典型で、楽器編成は弦楽器のみ。その分、弦の各パートの細かい動きと音色がポイントになる。先ほど記載をしたT14の部分では、cmb.がアルページョで引く。繰り返しの部分でも微妙に旋律を変えている。さらに興味深いことに、再現部の類似箇所では、この2分音符でテンポを少し落としている。
 ことにcmb.がアルペジョ風に適宜、しつこくなく入っているのが特徴的。デイビス盤で緩叙楽章を中心にcmb.が入っているがこちらのガロワ盤は、少し控えめな雰囲気。しかしこの控えめさが逆にレガートな雰囲気に寄与しているように思う。
No.1は「ちいさな宝石箱」のたとえの様に、トータルの小節数と演奏時間はとても短い。この短い中でも各主題を含む細かな動機の提示と展開がされる。ドラティ、ファイとは対照的なキーワード、レガートにより出だしからインパクトを与えてくれた印象。
2019年2月9日 1番 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 を聴取。新譜で全集を先日購入。奏者の経歴などについては、 HMV のサイトに、かなり詳しくこのCDについて記載されている。商品が到着した後(33枚組み) ごく一部のCDからテスト的に聴取する。録音に古いもの、あるいは曲によってかなり差があるように感じる。(1960年代の録音データしか記載、がないようだ)
録音はダイナミックレンジが狭く不鮮明なところがある。音の定位感が時折不安定。このCDは、hobの番号順番となっていて、1〜5番が1枚に収録。裏側の英文の注釈によると下記のように記載がされていた。音源が不明なので、詳しいデータがないのが残念。

Digitally remastererd from vinyl.
Orginal tapes missing and cannot be found.
1969-1972 MHS

 最初の第1番から聴取する。冒頭の第1楽章は、テンポは中庸。vn.は通常配置。管楽器は、中央よりかなり奥側。hr.は右側に並んで位置。cmb.は入っていないようだ。提示部及び展開部と再現部の繰り返しは採用。初期の交響曲では概してhr.は和声を強調することが多い。この演奏でもhr.は殆ど控えめになっている。
 Finaleは、テンポはゆっくりめ。フィッシャーなどは、弱奏 の部分は弦がsoloで引く部分もあるが通常。
 冒頭で録音に関して差があることを記載した。この第1番に関しては、時折に音の揺らぎがあるが、それほど目立たない。分離感が良好でダイナミックレンジは広いほう。しかし管楽器の奥行き感がやや不足気味。全ての録音を取りまとめたライナーノートはない。しかし各CDの裏面には、各楽章のプレタイムは丁寧に記載されている。
2019年7月13日 1番 ジョヴァンニ・アントニーニ イル・ジャルディーノ・アルモニコ を聴取。ホームページのリニューアルのため最近聴取できず。N マリナー盤がひとまず終了したので、ここ最近ある程度、まとめて収集した中から、アントニーニ 盤を入手。現在7集まで発売されているようだ。
その内、数枚を既に入手している。作曲順番からできれば、通して聞きたい個人的なこだわりがある。しかし、全曲に向けての少しずつの発売で、しかも作曲年代順でない。ハイドン以外の作品も関連して収録されていること。ハイドンの複数の曲がCD1枚にまとめてテーマの様な感じで暫時、発売されている。このため、できるだけ発売順から聴取することとした。しかし、同じCDの中でも、聴取していく順番は、作曲順番とする。第1集は、No.1以外にNo.39と49が収録されている。この中から、最初にNo.1からスタートする。
 このシリーズに関しては、既にハイドン音盤倉庫の下記のブログに、高い評価として記載されている。

https://haydnrecarchive.blog.fc2.com/blog-entry-1239.html

 古楽器で、切れの良い、くっきりとアクセントが良いのが特徴の記述もある。事前にある程度、この当たりの情報を収集した上で、聴取を開始する。(もし事前に収集がない場合、自分なりに戸惑うことが先立ってしまい、レビューが書きにくい)
1番は、ハイドン自身が、交響曲の第1番として、作曲したとは限らない。しかし晩年のハイドン目録でも、No.6から8と同様にNo.1はリストに入っている。このため、ハイドンの最初期の交響曲でも、ハイドン自身、気にっていて記憶に残っている曲のひとつと思われる。実際、短い演奏時間ではあるが、特に第1楽章は、コンパクトながら、「小さな宝石箱」のたとえ通り様々な仕掛けがある。(以下関連ブログ) 後年、様々な箇所で登場するシンコペーションにリズムが、第1楽章から登場するのも、特徴のひとつ。

http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-119.html

http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-120.html


アントニーニの場合は、古楽器の特徴を生かして切れの良い、リズム感が特徴だと、思う。冒頭の第1楽章の第1vn.の動機。ここでは、スタッカートやスラーでない通常の奏法。T3の2分音符のやや長い音域は、アーノンクールやノリントンなどと同様に、僅かに、柔らかいクレッチェンドなどで強弱をつけている。しか、あくまで、スラーの動機に挟まれて、柔らかいニュアンスをT3前後で保っている。しかしその後、T4後半から、第2vn.は、16分音符でトレモロになっている。直前のスラーとの対比がかなり目立つ。冒頭から、弦楽器のリズム感、アクセント、音色や奏法などが、とても細かく変化している。この部分の細かい変化ひとつをとっても、今までの指揮者では、表現できなかった特徴だと思った。

 このCD自体は、最近の廉価が多い中では、価格は高い方になる。しかし、ブックレットやライナーノートが、かなり充実している。聞いた直後から、オケの配置は自分なりに直ぐにわかる。ライナーノートに指揮者を含む、奏者全体の写真がある。これを見ると、vn.の対向配置を含め、楽器の概観が良くわかるのもありがたい。奏者の中で、fg.とbass.がそれぞれ1名の記載になっている。この写真でも1名しか登場していない。この当たりの情報ひとつをとってみても、正規版でCD音源以外に、見て楽しむ面白みがある。表装に関しても、「LA PASSIONE」のタイトルに呼応したかのように、興味深い写真が随所に掲載されているのも価値が高いと思う。
フィッシャーの全集版では、表装に関してはCD1枚ごとに、印刷している白黒の写真(主に過去の絵からの流用だと思うが)とは大差がある。(この当たりは、やはり値段の差になるのかもしれない) 今後1巻ずつ、取り揃えていく場合、CDを立てかけて並べていくと、様々な色が並ぶこともあり楽しみではある。
ネットの時代となると、書籍も当てはまるが、戸棚に並べて保管する機会が減ってくる。確かにクラッシックCDを自分なりに買い足していくと、書籍やLPほどでは、保管に場所をとってしまう。整理を旨くしないと、重複して購入する可能性もある。効率よく保管する必要がある中、シリーズを並べていく機会は減ってきている。
2032年が完成の目標のようだ。ハイドン以外にCDには、常に他の作品も収録されている。このペースだと2032年までに、想定される発売枚数は40枚以上になるかもしれない。このペースで並べていくと、その幅は約40cm以上になる。(実際5巻でも、まとめてみるとその幅は約5cm)2032年に発売が完成した場合、背幅が描く模様は、どの様になるのか楽しみだ。