Johanees klumpp Heidelberger sinfoniker 17番
2021年10月27日 Johanees klumpp Heidelberger sinfoniker 17番を聴取。このCDでは4曲目。全部で5曲の中では後半に入る。井上太郎著「ハイドン106の交響曲を聴く」の中で、この曲に関しては、初期の平凡の曲のひとつの記述がある。確かに3楽章しかなく、繰り返しがあるものの一度、聞いただけではこの曲の特徴も見つけにくいかも。
この曲のレビューで、過去のマロン盤で、もし ファイが録音していたら、冒頭の低弦から迫力のある演奏だったに違いないと自分なりに記述した。(以下のブログ)このボルグには第1楽章の冒頭の譜面がある。
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-1251.html
ファイの低弦に関しては、過去にNo.40に関して、唸るような切れ味などをコメントした。(下記のブログ)
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-674.html
指揮者は違うがこの演奏でも、やはり予想をした通り、冒頭から低弦の切れのある厚みが期待できた。最初の部分も、もちろんこの低弦の切れは満足できるが、提示部の最後の部分。T55の繰り返しの直前。8分音符の切れも厚みがあり、その後に続く調性の変化が楽しめる。
vn.の奏者は、4人ずつの計8名。指揮者あるいは楽団によっては、対向配置の録音であっても、第2vn.の奏者の数を減らすことがある。対向配置で同
じ 音程のユニゾンを演奏するとき、左右いっぱいに広がってvn.の音が包み込む。もし第2vn.の奏者が1名でも減ると、この音量がわずかだが違ってくると思う。同じ奏者の数をしたのは正解だ。
第1楽章一つをとっても、2つのvn.は独自の動き、ユニゾン、重音など対向配置を生かして、様々な音色が楽しめる。
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