2020年7月6日
70番 ジョヴァンニ・アントニーニ イル・ジャルディーノ・アルモニコ を聴取。下記のアドレス。
https://www.youtube.com/watch?v=QvrO6IBxuhQ
No.60から引き続く。No.60からこの奏者では打楽器群が入る。No.70も同様。No.60の時は余り気づかなかったが。Trp.2名は常に強弱にかかわらず、どの箇所でも、吹き口は常に下(床)に向けている。音量は常に抑えているようだ。
この曲は、冒頭からハイドンらしくないゴツゴツした主題から始まるので、個人的には余り好きな方ではない。短いがフーガ形式のFinaleに向けて集約している雰囲気。 Finaleでは3つの主題のfugaが展開されていくが、分奏ではないもののva.が活躍。CDのライナーノートも3名だったが映像でも同様。va.の重音箇所は3名がどの様に振り分けていたのか気になるところだが、速いテンポのため映像でも分からない。
Finaleの冒頭から4分音符が5回連続で続く。No.87の冒頭にも似ている雰囲気。この第1vn.の冒頭の動機は、「pp」になっているが映像では、右手で弓をかなり短いストロークあるいは、弦を当てるように動かしているのがよく分かる。
Finaleは繰り返しの箇所がない。曲の最後は休止符がありフェルマータで終わっている。曲の終わり方に作曲者は指揮者の解釈に任していると思う。この演奏では演奏が終わった後、少し短い休止の後、アントニーニが奏者に向けて少し笑ったような表情となる。演奏の終わりの区切りをはっきりさせるためのパーフォーマンスか? ライブならでは、この当たりの醍醐味があると思った。(もっともこの表情はステージ側の客席からは見えないが)