通
No |
Hob.
No. |
通称名 |
作曲年 |
調性 |
楽
章
数 |
fl |
fg |
trp |
cl |
timp |
cmb |
ランク |
聴きどころ、ポイント |
72 |
69 |
Laudon |
1779 |
C |
4 |
- |
1 |
- |
- |
- |
(1) |
B |
親しみやすい旋律と通称名で当時からの人気作品。 |
|
|
|
1 |
C |
Vivace |
|
|
|
2 |
F |
Un poco adagio piu tosto andante |
|
|
|
3 |
C |
Menuet |
|
|
|
4 |
C |
Finale、Presto |
|
2013年11月2日 デイビスを聴取。元々デイビス盤はテンポが概して遅いが、この第1楽章は極端に遅めの印象。作曲者の指定はVivaceとなっており、これを遵守したのが、本来のテンポかもしれないが。今まで特にフィッシャー盤では、かなり速いテンポに慣れていたので、戸惑い気味。
その分、各パートがホグウッド盤並に比較的細かく聴き取れる。T5で早くもVc.が単独で引く。これに引き続き、T15ではvc.に加えてbass.がユニゾンで引くが、この音域の広さにびっくりする。(それまで、低音域でbassが出現しなかったので印象的)デイビス盤はcmb.が入っているが、中期のhob−Np.−42の第1楽章の展開部でも同様だったが、独自の動きがある。概して展開部を中心に、ピアノの箇所で、ユニゾンで持続音をを長く引く箇所で、cmb.の装飾音でアクセントとしている様だが、No.42ほど目立たない。それ対して残りの3つの楽章は、比較的テンポは3者と同じ。各楽章でfg.が活躍するので、デイビス盤ではこの音色がよく聞こえる。 |
|
2018年9月26日 ベーラ・ドラホシュ ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア No.69を聴取。No.69.89.91の3曲を収録。全曲を通して分かりやすい曲のひとつであるが、パリセットと比較して、概して私には、「大味」の印象が根底にある。Finaleでvn.が中心でありながら中間部の短調を挟んで、流れるように進んでいく。2つのvn.パートとその他のパートとで掛け合い、対比などが様々に繰り返しがなく展開していく。流れを重視している自然な解釈だと思った。なお、No.86で音の歪に関して記載をした。アンプの調子がよくなかったのが原因だった。 |
2019年4月24日 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 24番を聴取。ニックネームが付いた曲のひとつで、当初から自分なりにランクを上げていた。No.66-68の3曲のセットから引き続いて聴取すると、No.69−71は、どちらかといえば、最近は、やや魅力にかけている感じを受ける。分かりやすさを前面に押し出しその分、何度か、指揮者や奏者を変えて、聴いてみても逆に余り曲から見えてくる特徴が分かり難い。平易に書かれている分、背後にある仕掛けなどが余りない方かと最近、感じている曲のひとつ。
ハイドンの交響曲の面白さのひとつには、冒頭からの主題にインパクトにあると思う。インパクトという表現は、「どかん」や「迫力さ」とは違い、弱奏や強奏は問わず、主題の中の動機がポイントになると思っている。ひとつ前のNo.68 第1楽章の冒頭の8分音符の動機。僅か約1小節単位でしかないが、一度聴いただけで、直ぐに記憶に残る。この短い動機が展開、対比、受け渡されていく面白さ。この面白さが聴取記録に反映されていると思っている。
一方、こちらの第1楽章の冒頭の動機は、主に2つのvn.とob.で演奏されるが、それとなく印象が余り残らない。
井上著でも、Finalは「冒頭の主題はリズミックで短調を含む転調が多く、管楽器のsol0が入るなど、全曲の中で一番面白い」と記述がある。Finaleの冒頭の動機は確かに、第1楽章の冒頭と異なり、リズミックはうなずける。それに加えて8小節中に、スラーを含む部分や対位法的な部分もある。T30からva.で長い持続音が入ってくる。この音程の開始のタイミングが少しずれながら、その後、ob.などの他の楽器い受け渡される。冒頭の8分音符の動機とは明らかに異なる雰囲気に展開していく。この当たりの起伏を含めた表現などは、何度か、聞き比べてみないと分かり難い。メルツェンドルファー自体での特徴は今回、余り見出せないが何度か聴き通していく中で、新たな点が分かった次第。録音は普通。
|
2019年6月14日 69番 N マリナー を聴取。マリナー盤を収録順で聴取すると、No.60.63.69と、C調が同じ様に続いている。No.60.63はオペラ時代で、ツギハギの様な雰囲気が多いが、No.69は、作曲年代が下がり70番台のスタイルに近い。マリナーの録音はNo.60.63と同じ頃の1981年3月になっている。同じ指揮者と奏者と思うが、減の奏者がNo.60.63と比較して、やや多いような雰囲気。管楽器と打楽器群も交響曲の様に、随所に登場している。
メルツェンドルファーの場合、Finaleの冒頭では2つのvn.の対位法的な雰囲気が余り目立たないと記載した。(下記のブログ) マリナーの場合は、2つのvn.パートは対等に演奏。
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-1155.html
|
69番 ジョヴァンニ・アントニーニBasel室内管弦楽団
2022年7月18日 69番 ジョヴァンニ・アントニーニBasel室内管弦楽団を聴取。No.69は自筆楽譜が存在しないようだが、出版は多くされているようだ。冒頭の速度指定はVivace しか記載がしていない。過去の指揮者はこのVivaceの趣旨に沿って、かなり速いテンポで演奏することが多い。しかしアントニーニの場合は、Vivace どころか、かなり遅いテンポで終始、通している。遅いテンポを利用して、逆に音量の変化が目立つように仕掛けている雰囲気。展開部の最初の部分。音量が次第に落としていく中、T84で休止を挟んで、大きな音量となる部分。音量を落としていく箇所でも、ゆったりとしたテンポなので、この違いがよく分かる。
緩徐楽章で、No.61の第1曲目に触れた、 H C Robbins Landon が指摘した PERDENDOSI の部分。提示部と再現部の終わりの2か所にある。No.61、No.66よりもこの該当する箇所はNo.69では 8小節にもわたって長い。CDのテーマとして、最後に一番の聴かせ所として、この曲を収録した意図があると思う。
例によってライナーノートの Mamagunum Photo の表装について。今回は、スペインの女性 Cristina Garcia Rodero となっている。 Voodoo に関連して数回、 Haiti を訪問しているなど、ユニークな経歴のようだ。
No.69のFinaleの最初の部分。わずかだが左側の少し端の方で、楽器から発生するとは異なる音が少し入っている。中央付近の前の方だと、指揮者の動きが時折、今まで入っているときがあった。しかしこの音は左寄りの方で、指揮者とは異なる位置のようだ。録音会場についても調べてみた。 Don Bosco Basel=バーゼル大聖堂 となっていた。Basel市内では有名な教会のひとつ。高い塔が2つあり、塔の位置から市内が一望に見渡せる。観光スポットでも有名で、ホールはステンドグラスが多くある。
Youtubeの映像でも気になった録音会場だった。ホールの内部も訪問者のブログなどにアップされている。観客の椅子は固い座席になっている。(youtube でも観客の様子は映像で時折映るが、空席の状態は分からなかった) 残響はあると思うが、観客のいるとき、収録のときの無観客での音の差があるのか? Youtubeの映像では、ライヴで観客の入っている音になっている。過去のNo.67などの映像をみても、CDとはそれほど差がないように私には聞こえる。アイゼンシュタットのエステルハージ宮殿 ハイドンザール は、観客の有無で残響時間が異なることが記載されていた。一方、この教会では、観客の有無で、それほど差がないのかもと思った。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|