音楽聴取記録(交響曲の聴取 各曲の聴取記録 通しNo.7 hob-No10

2023年9月16日 リンクラベルを付ける更新

No 
Hob.
No.
 
通称名   作曲年 調性   楽

 fl  fg trp  cl  timp   cmb ランク    聴きどころ、ポイント
7 10 1757頃 D 3 -  -  - - (1) C 合奏協奏曲の形式が初めて登場
       1 D Alleglo
       2 G Andante
       3 D Presto

2010年11月27日:旧の番号では、6-8番 朝、昼、夕べよりも後になっているが、実際の作曲順は6-8番の3部作よりも前になっている。今回、合奏協奏曲風では初めての登場となる。3部作と比べて楽器の種類が少ないこともあり、soloの部分は第1.3楽章のみに留まる。
 最初に通し番号1番から44番までを概観するに、この中でも大まかに3つの時代に大別されるのではないかと思った。真ん中の第2期に旧79番の3部作が入り、大まかには3部作が一応メインとなる。その前は、3部作にいたるまでの道程。それ以降は3部作を受けての、さらなる発展と解釈する考え方である。その意味で最初の合奏協奏曲とし取り入れた点を最大のポイントとしたい。
 ドラティ盤はAlleglosoloの扱いが控えめ。合奏協奏曲のスタイルが聞えにくい点から、フィッシャー盤を勧めたい。

20191227日追記 タグとして20101127日とする)2010年11月27日

20101130日 ディビス盤を聴取。第1楽章のAllegloは、テンポでは、かなり遅め。ドラティと同じぐらい。
 また合奏協奏曲あるいは、協奏交響曲の先駆けであると、フィッシャー盤では記載をしたsoloの扱いも期待をしていた。しかしsoloの扱いは全くないので少々、落胆する。全体的にイタリア風の様式で、初期のモーツァルトの初期から中期の音楽の雰囲気の点は、この後のNo.20とも類似。

2011122日、スコアを見ながら、再度、フィッシャー盤を聴取。聴き所ポイントを合奏協奏曲の形式が初めて登場と記載をした。しかし手持ちのスコアでは、各弦のsoloの扱いが記載されていない。
 合奏協奏曲、協奏交響曲と交響曲との違いを、分けることは実際には難しいと思う。指揮者(演奏家)の解釈の近いにもよるかもしれないが。ドラティ、フィッシャー盤では、soloの扱いがない。このため合奏協奏曲と断定するのは、早計かもしれない。 
 スコアでフィッシャー盤の各弦のsoloの箇所を見てみると、原則として強弱の「p」の箇所が多い。しかし全てがその箇所とも当てはまらない。しかしながら、個人的にはフィッシャー盤でのsoloの登場はとても的を、得ていると思う。特に第1楽章の提示部では、第1主題の提示の後、経過部の所で、soloが始めて登場するが実にスムーズの印象。この後に続くHobNo.-68シリーズに共通する点がある。これ一つをとってみても、先駆的に作曲をしたのではないかと、再度、認識した次第。

201321日 追記。ホグウッド盤を聴取。第1楽章の経過部の部分では、soloで引いていないので、合奏協奏曲の雰囲気は感じられない。第1楽章の第1と第2vn.のパートを見ていると、同じ箇所で、4つの音程がある。単純に考えれば、それぞれ最低各パートは4人の奏者が必要だったのか?
 Andanteは弦楽器のみの編成であるが、各パートは思ったほど細かい動き。ついつい第1vn.ばかりに耳が入ってしまうが、第2vn.va.も適宜、同じ旋律だったり、音程を少し変えての演奏などがある。今までの3者の演奏よりも、細かく聴き取れる。

2015220日  ゴバーマン盤を聴取。通し番号順で聴いてきた中で、各パート、特に、第2vn.の細かい旋律と対比が際立った聴き所に初めて遭遇。
 第1楽章の合奏協奏曲風の掛け合いは、フィッシャー盤の様なものは余り楽しめない。第2楽章Andanteは、弦楽器のみの編成。冒頭の旋律は、第2vn.va.T6まで、同じ旋律を演奏。このときに、va.が第2vn.よりも1オクターブ低く演奏するがvn.va.の対比が良く分かる。T7で初めて、第1vn.が、持続音から、旋律を引き始めるタイミングが絶妙。緩除楽章でのゴバーマンの良さが、初めて開花した様な雰囲気を保っている

2017527日 T ファイ No.10を聴取。ひとつ前のNo.5で、コンチェルトグロッソ風の特徴を記載した。フィッシャーの演奏では第1楽章の第2主題の部分で、soloの部分が入り、この特徴につながっている。しかしファイの演奏は、No.5と同様に、soloの部分でない。
 ファイの特徴はいろいろあるが、その中のひとつに各パートの分離感と「きびきび」としたリズムの切れがある。リズムの切れとしての例として、冒頭の第1主題。T23までの第2主題が登場するまで、4分音符を中心とした「きびきび」としたリズム感が続く。T1の第2vn.のスッタカートからのリズム感がT2の低弦に引き継がれながら、ダイナミックに進んでいく。

 

 
2017
1223日 G Herbig No.10を聴取。No.4にも記載をしたが、弦楽器を中心とした録音で管楽器は聞き取り難くい。この録音も同様で、第1楽章の冒頭の第1主題もob.hr.の音が分かり難い。しかし展開部の冒頭のT38の部分。ここでは、この楽章で唯一といって言いと思うが、ob.が目立たせている。
 Finale Presto も、2本のob.は、各パートで分かれている旋律も受け持つ箇所がある。しかしユニゾンの箇所を含めて余り目立たない。

 2019215日 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 10を聴取。No.68に類似した協奏交響曲に類似した手法で第1楽章は書いてある。フィッシャー盤など一部の箇所で、この特徴を生かしsoloで引くことがある。しかしフィッシャー以外は今のところ、soloでなく通常で引いていることが多い。メルツェンドルファーも同様。No.27ob.録音に関して目立ち過ぎる点を記載した。この曲では、No.27ほどではないが。しかしNo.1などと比較して、かなり目立っている。
 第2楽章では冒頭からP ガロワ 盤では繰り返しを採用しないが、ここでも同様。テープのヒス音のような短い雑音が時折入る。録音の点でも少し残念。
 2023年9月12日 10番 R グッドマン ハノーヴァバンド Roy Goodman The Hanover band を聴取。9〜12の4曲が収録。ライナーノートで作曲順番に沿ってNo.10から書かれている。このため、ライナーノートに沿って、作曲順番のNo.10から聴取。モルツィン時代の頃の作曲なる。
 Vn.は対向配置。冒頭からの掛け合いがよくわかる。古楽器ではあるが、弦の切れは T  ファイのようでない、柔らかさがある。以下のT ファイのレビューに譜例あり

http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-724.html

緩徐楽章は、今までと同様に中央で前面に位置し、かなり大き目に入っている。弦楽器のみを使用。2つのvn.の中でvn.の扱い方は興味深い。冒頭は第2vn.+va.で登場。その後、第2vn.は音量をやや上げる部分は、第1*第2vn.が同じ音程のユニオンで演奏する。展開部の類似個所も同様。
 全体的を通して、グッドマンとしての特徴的な印象は少ないイメージ