通
No |
Hob.
No. |
通称名 |
作曲年 |
調性 |
楽
章
数 |
fl |
fg |
trp |
cl |
timp |
cmb |
ランク |
聴きどころ、ポイント |
69 |
66 |
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1779 |
B |
4 |
- |
1 |
- |
- |
- |
(1) |
B |
vc.とcbの分離。fg.を中心とした終楽章の確立。 |
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1 |
B |
Alleglo con brio |
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2 |
F |
Adagio |
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3 |
B |
Menuet |
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4 |
B |
Scherzando e presto |
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2019年9月17日 66番 B ドラホシュ Nicolaus Esterhazy Sinfoniaを聴取。Naxos 盤では66−68がセットになっている。分売の方も同じ組み合わせ。No.31からの聴取となるが、同じオケで録音時期も大差ない。中期の交響曲になるのか、最初からcmb.は入っていない。No.31からだと、作曲時期もさらに後になり、雰囲気もがらりと変わる。No.31ほどではないが、fg.を中心にsoloの箇所はある。しかしどちらかといえば、聴衆へのわかりやすさと楽器の音色の対比などを重視へシフト。このため、No.31のように派手なsoloで聞かせてくれる点は大きく後退。最近の聴取記録だとメルツエンドルファーで(下記のブログに譜面あり)最近記述した。
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-1150.html
3曲ともの共通している特徴かもしれないが、vn.のやや特殊な奏法を含めた、音色や技巧の対比などを必要に応じて目立たせている。Soloの箇所もあるが、ユニゾンの箇所で弦楽器と管楽器との音色の対比なども興味深い。ドラホシュの場合は、弦の奏者がやや少なめなのか、管楽器が少し目立つ。しかしユニゾンでの弦楽器と管楽器との音の溶け合いが自然。
Finale Sherzand e Puresto のテンポは、ややゆっくり目。管楽器と弦楽器のsolo ユニゾンが交互に入れ替わる。冒頭から各パートも対位法的に動く箇所も多い。流れるように進むのが基本だが、要所はテンポも変えている。T97当たりでは、フェルマーターの手前で、リタルランドでテンポを落としている。
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66番 ジョヴァンニ・アントニーニ ?Basel室内管弦楽団
2022年7月17日 66番 ジョヴァンニ・アントニーニ Basel室内管弦楽団を聴取。No.66〜68は3曲セットで出版され、共通点も多いと思う。
第1楽章の冒頭からvc.とbass.の分離がある。疾風怒涛期でも多少、低弦の分離はあるが頻度は少ない。それに対して、No.66の冒頭では低弦の分離から、vc.の高音域の音色と、音量の差をうまく使い分けている。この時期から晩年に至るまでの交響曲は、この手法がしばしば採用されている。
疾風怒涛期の一つ、No.43の緩徐楽章とこの曲と比較してみると興味深い。中野博詩氏 著「ハイドン交響曲」にオペラ時代の交響曲は「親しみやすい主題に色彩豊かな楽器法で緩徐楽章を繰り広げる」と記述がある。No.43の緩徐楽章は、vn.の弱音器の使用は共通しているが管楽器は、あくまで補完的な雰囲気。小さな動機を細かく変奏、音量、などを替えながら展開している。一方、No.66は同じ弱音器を使用しても、管楽器の扱いが補完的ではなく、音量の大きさの工夫も含めて、書かれていると思う。
第12集のテーマの一つでもある、強弱などの音量の変化でも、疾風怒濤期と重複する部分もあるが、管楽器を含めた音色の変化も興味深い。第2楽章の展開部でT49まで音量を極度の落とし、T50で突如、「ff」で休止符を挟みながら大きな音量で旋律が変わる箇所などは、その一つの例。「ff」 の指定なので、この楽章で一番、音量の大きい箇所となっている。再現部のT88で一瞬、「f」の短い箇所があるが、T50よりも音量を落としている。T50から終結まで音量を次第に落としながら、消えるようにこの楽章が終わるのも印象的。
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