通
No |
Hob.
No. |
通称名 |
作曲年 |
調性 |
楽
章
数 |
fl |
fg |
trp |
cl |
timp |
cmb |
ランク |
聴きどころ、ポイント |
63 |
56 |
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1774 |
C |
4 |
- |
1 |
- |
- |
- |
(1) |
B |
Adagioの2本obの音色。 |
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1 |
C |
Alleglo di molto |
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2 |
F |
Adagio |
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3 |
C |
Menuet&trio |
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4 |
C |
Finale.pretissimo |
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2017年12月21日 T ファイ No.56を聴取。このCDは2曲がカップリングされていて、同じC調になっている。作曲年代がこちらの方は、数年後になっているが、作曲スタイルが明らかに中期から後期へ向かってスタイルが異なる。No.46は、第2主題を含め、多くの動機が登場する。一方こちらの方は、ハイドンにしては、第1主題はやや長い動機。また余り多くの経過動機は登場せず、第2主題も親しみやすい旋律。第2楽章はソナタ形式ではあるが、fg.を含む管楽器に旋律が受け持っているなど。No.46と同様に、第2楽章の後半の繰り返しは採用しない。しかし、曲全体の長さは32:29とほぼ同じ。
ところでファイの演奏としては、後半の2つの楽章が面白い。No.46にも記載をしたが、繰り返しの後半では各パートの旋律の装飾や即興がある。この中でtimp.はいたる所で登場するがT44の部分。ここではスコアでは全パートが1小節の休止となっている。しかしファイの演奏ではtimp.が即興でsoloを受け持っている。Menuetの前半は、繰り返しを含め、この部分は
全パートが休止となっているので印象的。 |
2018年7月16日 ヘルムート ミュラー=ブリュール ケルン室内管弦楽団No.56を聴取。No.54に引き続く。第1楽章スタッカート様は、No.70の第1楽章の冒頭主題にも類似していると思うが、旋律自体が長く変化に乏しい方な印象(井上著にも記載されている)
FinaleのPuretissimoもテンポはやや遅め。井上著では、 8分音符の無窮動きで構成された動機が、非常な速さで演奏できたエステルハージオーケストラの技術は究めて高かったと思う。私としてもできるだけ速いテンポで演奏して欲しいと思ったが残念。
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2019年4月12日 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 56番を聴取。No.54〜57は自筆楽譜が存在し、それぞれ調が異なる。ひとつ前のNo.55でもNo.43と対比させたら興味深い点を記載した。調性こそ違うが序奏のないNo.45の冒頭の出だしと類似している点を過去にも記載した。また C ホッグウッド の強弱の対比が印象的な点を記載した経緯がある。(下記のブログ)
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-198.html
井上著でも、この第2楽章は弦楽器と管楽器の使い方が究めて、巧みに使用されていると記載されている。各楽器の音色の変化はユニゾンの箇所を含めて、この曲以外でも随所に聴き所があるのは共通していると思う。そもそも、この楽章の冒頭の主題自体、Adagioの ゆったりしたテンポの中で、1小節の中でも微妙な強弱が記載されている。冒頭から6小節までの第1主題も強弱の対比が2箇所ある。この部分だけでも、主題自体に微妙なニュアンスがある。その後、fg.を含む管楽器のパートの受け渡し、弦楽器とのユニゾン、微妙な転調が多いなどとても様々な仕掛けがある。メルツェンドルファーの演奏では少しゆっくり目のテンポが幸いして、この仕掛けが良く分かる。弦楽器と管楽器とのバランスも良好。
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