通
No |
Hob.
No. |
通称名 |
作曲年 |
調性 |
楽
章
数 |
fl |
fg |
trp |
cl |
timp |
cmb |
ランク |
聴きどころ、ポイント |
47 |
58 |
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1770/71 |
B |
4 |
- |
1 |
- |
- |
- |
(1) |
D |
全般的に習作風。 |
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1 |
B |
Alleglo |
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2 |
F |
Andante |
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3 |
B |
Menuet alla zoppa-trio |
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4 |
B |
Finalle、Presto |
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2010年12月31日 ディビス盤を聴取。CDの収録順番では、通しNo.42に位置する。(Hob−No.-38の次になる)1767年の作曲としているが、最初に書いたとおり、かなり前のスタイルに終始。第1楽章のAllegloは比較的テンポがゆっくり。それに対してAndanteはやや速め。Menuetの主部は、テンポが引きずられるようになっている。ここでも作曲者自身が色々と演奏に関して、模索、工夫をしているひとつ。 |
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2013年5月28日 追記。ホグウッド盤を聴取。第1楽章Allegloのテンポは、トリル以外には短い音符がない。逆に3連符の箇所が多いこと。このため、Allegloのテンポの割りには、ゆったりとした雰囲気が支配。ホグウッド盤でも、この雰囲気を重視していると思う。1767年頃の作曲と推定されるので、No.35「echo」と同じ頃の作曲。こちらの方は華やかな雰囲気が支配をするが、こちらは対照的。旧番号どおりに聴き通していると、かなり前の作風に聞こえてしまう。
全体を通して、フラット系の調も相まって落ち着いた雰囲気に終始。古楽器のため、この特徴がさらに目立つ。しかしながら特徴が余りないため、記載する点が少ない。 |
2016年7月15日 ブリュッヘンOrchestra of The Age of Enlightenment No58を聴取。第3楽章Menuet T3の部分で、通常の拍子とは違ったアクセントがある。Hr,のパートがこの部分で入っている。Hr.自体はそれほど音色としては目立たない。しかしTuttiで、各パートがこのアクセントを重視しているのは面白い解釈。この曲自体がやや前の作品で、3連符が随所に登場する。リズムを微妙に変化させて通好みを対象とした面白さを聞かせていく中でブリュッヘンなりの興味深い部分として、このT3アクセントが印象に残った。 |
2017年1月3日T ピノック No.58を聴取。Menuetの再現される部分。主部は8小節と短いが繰り返しはなし。Finaleのテンポは中庸。No43のAdagioの部分でテンポの微妙なズレを記した。このFinaleも同じ特徴があるが、曲全体が前の雰囲気を踏襲し印象が少ない。 |
2018年1月1日 ヘルムート ミュラー=ブリュール ケルン室内管弦楽団No.58を聴取。録音はやはり同じ雰囲気。第2楽章Andanteに引き続き、No.41と同様に第3楽章 Menuetで柔らかい雰囲気で続くかと思ったがこちらは通常通り。それに対してFinaleは、テンポは中庸ながらも少し柔らかい雰囲気。ユニゾンでの管楽器は余り目立たないのは録音のせいかもしれない。 |
2018年5月1日 ハンス・ロスバウト指揮のバーデン=バーデン南西ドイツ放送交響楽団のNo.58を聴取。こちらの第2楽章は、弦楽器のみであるが強弱や楽器の受け渡しが少ない方。このため今までの3曲の中でも、ロスバウトの特徴を書いてきたが、この曲では余りなし。Finaleが一番の聴き所であるが、過去に聞いて中では音源によるのか、音のゆらぎがあるためか聞き取り難い |
2019年3月27日 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 58番を聴取。全体としては、こじんまりとした雰囲気が多く、作風からして少し前の作曲かもしれない。打楽器群はないが要所要所では様々な動機が結構、細かいところまで登場、展開されている。第1楽章の冒頭では、それほど変化が余りないと思うがT11から3連符に変わったり低弦に旋律をバトンタッチするなど結構、おもしろさがある曲。数回聞いただけで、スルーをされてしまう曲のひとつ。当初から自分なりのランクは低くしていたが。
緩叙楽章は弦楽器のみで初期の頃のスタイル。No.43のような管楽器が全くない。弦楽器の各パートで、どの様な細かい雰囲気で伝えるのかがポイントの一つ。元々、メルツェンドルファーの緩叙楽章のテンポは遅めだが、この曲も同様。第1楽章と同様にこの楽章の冒頭は、比較的短い動機から構成され、流れるような旋律ではないのも珍しい。その後も違った動機が続くなど、余り特徴のある動機はないが微妙な強弱やテンポ、スラーとスタッカートとの違いなどが興味深い。
様々な旋律が登場し、強弱の微妙な変化の多いFinale。冒頭からob.が主旋律と思うパートである。低弦と第1,2vn.の間には微妙な休止がある。この休止が面白いタイミングで進む。極端にob.が前面に出ていないのも効果的。ダイナミックレンジも比較的広く録音も良好な方。小規模な雰囲気の曲ながら、コンパクトに旨くまとめた印象だと思った。
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T ファイ58番 2020年8月9日 No.58を聴取。このシリーズの3曲目。No.58に関しては、自分なりにどうも初期頃の交響曲の一つに感じてしまう。様々な指揮者を聴取してきたが、指揮者や奏者としての違いが分かり難い曲のひとつ。
ここでもT ファイらしい特徴は余り見いだせない。4楽章の中で一番面白いのはFinaleで休符、間合いなどの微妙な掛け合いが初期の交響曲と同様に、微妙に味付けがされている雰囲気。特に冒頭から微妙な掛け合いがある。下記のブログにも冒頭の譜面あり。エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 の演奏)ただしファイとしての特徴は、この曲では余りないと思った。
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-1124.html
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2021年12月11日 58番 Derek Solomons, L'Estro Armonico を聴取。疾風怒涛期の作曲とされているが、過去から何度も様々な指揮者を聞いてきて、どうしても初期の頃の作品に聞こえてしまう。 この演奏では、引き続きプチプチするような一定のノイズが時折入るため録音が悪く、やはり全体的には印象が少ない。
ハイドンの交響曲は、第1楽章の出だしてその曲を最後まで通して聴くのかどうかは決まってしまうと思う。私の場合はあえて、余り印象にない演奏でも最後まで何とか、レビューを書くために聞こうと思うが。
No.58に関しては、第1〜3楽章に関しては、余り特徴は見出し難いと思う。しかしFinaleに関しては、冒頭からvn.のパートが休止符を挟んで開始するなど味がある雰囲気。この録音ではvn.は対向配置でないため各vn.の掛け合いは分かり難い。
冒頭の主題はNo.21にも雰囲気が似ていると思う。下記のNo.21番のレビューにFinaleの譜面あり。
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-1042.html
この指揮者と奏者については、初めて聴取するので、詳しいことは分からない。邦訳のライナーノートの3人目の楽曲解説は、「武石みどり 氏」 となっていた。ライナーノートの解説の中で筆写譜がウイン―ン近郊の修道院に保存されているなど、かなり細かい解説が書かれている。名曲解説全集などで、修道院で筆写譜が保存していることは以前から承知をしていた。具体的な名称まで記述をしているのを初めて知った。
No.38はあたかもob.協奏曲のようになっている。1768年9月1日から同年末あるいは翌年初頭まで一時的に才能にたけた奏者が所属していた記述がある。この間に作曲されている中、ob.協奏曲のような交響曲が書かれても違和感はない。なおネットでその後、同氏を調べてみたら、現在は東京音楽大学の副学長になっている。過去の研究などをみると、ハイドンを含めた古典派の研究が修士論文になっていた。道理で、かなり詳しい情報が記載されていることに納得した。(執筆当時の年齢にそれほど大きな差はない)
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