通
No |
Hob.
No. |
通称名 |
作曲年 |
調性 |
楽
章
数 |
fl |
fg |
trp |
cl |
timp |
cmb |
ランク |
聴きどころ、ポイント |
39 |
29 |
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1765 |
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4 |
- |
1 |
- |
- |
- |
(1) |
C |
Andanteの第2vn.の掛け合い。 |
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1 |
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Alleglo di molto |
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2 |
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Presto |
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3 |
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Menuet allegretto |
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4 |
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Presto |
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2010年12月30日 ディビス盤を聴取。楽器編成が fl を欠いていること。第2楽章では、第2vn..は通常と同じ左側。vn.同士の掛け合いは余り目立たないが、低弦との対比はその分ある。
現代音楽作曲家福田陽のホームページ(リンクのページにアドレスを記載)によると、Menuetのtrioについて記述。パートがあったのを削除したと自分なりには記載をした。ここでも本来fl.のパートが主旋律を受け持っていたが、何らかの理由で解雇となり欠如したとのこと。Menuetの主部ではob.が活躍しており、fl.との持ち替えがtrioではできない。trioではハイドン自身がcmb.で指揮をとり、fl.の代用をしたのではないか?の記述。この方法は私なりにも納得できる。 |
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2013年4月5日 追記。ホグウッド盤を聴取。Andanteでの2つのvn.の掛け合いが聴き所であるが配置は通常通り。 |
2018年10月7日 29番 ニコラス ウオード The Northern Chamber Orchestra を聴取。No.22から引き続く。No.29にも少し記載をしたが、総勢25名ではあるが、弦の配置人数がNo.22で記載したとおりだと、初演当時の宮廷の人数と殆ど同じ。(中野著 ハイドン交響曲では、この当時 vn.は4〜6人だが、va. vc. Bassは1名ずつ)
第2楽章の2つのvn.の掛け合いが聴き所のひとつしたが対向配置でないので残念。Finaleもtuittiの箇所では2つのvn.がユニゾンで引く箇所が多い。対向配置ならバランスが良いが。テンポが中庸だが流れるように心地よく進んでいく。モダン楽器と思うが演奏規模が適切で、初演当時の演奏をモダン楽器で再現されている好演と思った。 |
2019年3月18日 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 29番を聴取。この曲からhr.は通常の2名。hr.はあくまで旋律の補強の役割が多い。第1楽章を中心に、一部ob.のsolo またはsoliに近い箇所がある。No.27にも記載をしたが、ここでもob.が目立つ。個人的にはユニゾンの箇所では、ob.はTuittiでの補強の役割。弦楽器に対しては、Tuittiでも控えの役割だと思う。しかし概してob.がTuittiでも弦を通り越して前面に出ている雰囲気。しかしそれでも再現部の冒頭での管楽器のユニゾンの箇所。提示部の類似箇所では、ob.のみだったがt108ではob.とhr.のユニゾンになっている。ハイドンはしばしば再現部でも提示部とは異なり、旋律、強弱、調性など様々に変えている。このT108の箇所では、ob.は控えめに周り、hr.を前に出している。
第2楽章は弦楽器のみ。Va.以下の低弦の旋律は、殆どユニゾンで同じ箇所が多い。それに対して、2つのvn.の掛け合いが興味深いが、通常配置のためか、掛け合いが余り目立たない。第2vn.は中央よりもやや、右側まで広い範囲で配置をしている感じ。2つのvn.が、かなり広い範囲であるのに伴い、va.以下の低弦が、vn.の押される可能性もある。しかしメルツェンドルファーの録音は、今までどの場合でも、大半は低弦の音量が押さえられることがない。この当たりは旨く録音で調整しているのかも。
Finaleは、今までの3つの楽章と比較して管楽器が持続音を受け持つ。管楽器は控えめに回りその分、弦楽器の細かい旋律が分かりやすい。各楽章の特徴に応じて録音の方法も、使い分けているのかも。 |
2024年2月23日 29番 J クランプ Johanees klumpp Heidelberger Sinfoniker を聴取。一つ前の第28集は4曲がセットでありながら、それぞれの曲に独自の特徴があり、これをどのように聞き分けるかがポイントになっていた。No.29には、元々、作曲された時点で、どちらかと言えば、さらりと書き上げた印象に私は見受けられる。
緩徐楽章こそ第1、2vn.の掛け合いで一種のステレオ効果を持たした特徴はある。第1,4楽章で2つのvn.パートがユニゾンで共通した動きの箇所が多い。限られた動機を、少しずつ小出し、あるいは展開、変形していくのがハイドンの特筆だと思う。しかしこの曲に限っては、どうもこのような特徴を殆ど見いだせない。繰り返しの後の装飾も余りない点をひとつ前のNo.28にも記載した。この曲も同様。No.28と同様に全体的な印象が薄く、クランプとしての特徴も余り見いだせないと思った。
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2024年9月3日 ドラティ盤 No.29を聴取。緩徐楽章では、ドラティでは随所に、cmb.が装飾的に活躍する。この曲もそのひとつで、T16〜17の部分はcmb.が高い旋律で活躍。井上著にも「低弦部の第2主題の方が面白い」と記載がある。
第1主題は、2つのvn.が掛け合うが、この後にNo.38の第2楽章のスタイルにも類似しているかも。No.29の方は、2つのvn.は掛け合うが、第2vn.は弱音器を付けていない。また同じ音量なので、エコーの様な効果は想定していない。むしろ、2つのvn.をユニゾンで扱うように、低弦との対比を重視したような構成と思う。
第3楽章 Trioの部分の旋律は不明瞭。過去のレビューに以下のサイトにfl.奏者の解雇について記載があった。
https://www.masque-music.com/haydn/haydn1b.htm
上記の記述の中で、Trioの主旋律は、ハイドンがcmb.で弾いていたことを指摘。当時、エステルハージ楽団にはcmb.奏者はいなかったと思う。ハイドンがもし奏者として演奏していたのなら、第1vn.あるいは第2vn.の奏者となる。このTrioの調性は e-mol(ホ短調)この調性で、どのような動機をvn.で弾いたのか。Trioの最初の部分はわずか10小節。後半の中間部は10小節でその後、Trioの最初の部分が続き10小節で計30小節。最初の10小節で、e-molの旋律を配置するのにも、かなり短いので代わりの旋律を挿入するのは難しいと思う。
調整こそ違うが一つ前のNo.28のTrioの旋律はどうか? 第1vn.のみだが、これをfl.パートとして移調して使用してみる。長さ的には、それほど違和感がなさそう。No.28の伴奏する旋律とNo.29とも合いそうな気がする。
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