通
No |
Hob.
No. |
通称名 |
作曲年 |
調性 |
楽
章
数 |
fl |
fg |
trp |
cl |
timp |
cmb |
ランク |
聴きどころ、ポイント |
36 |
30 |
アレルヤ |
1764 |
C |
4 |
- |
1 |
- |
- |
- |
(1) |
C |
Menuetの最終楽章でtrioの2部形式。 |
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1 |
C |
Adagio |
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2 |
G |
Andante |
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3 |
C |
Finale:Tempo di Menuet piu tosto Alleglletto |
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4 |
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2010年12月27日 ディビス盤を聴取。Finaleのテンポはフィッシャーやドラティ盤と違って速め。 |
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2013年4月11日 追記。ホグウッド盤を聴取。trp.とtimp.の使用がないので、やわらかい雰囲気。アレルヤの旋律が、最初は目立たないのだが、少しずつ展開部から再現部にかけても、はっきりとしてくるのがこの曲のポイントであると思う。ホグウッドの演奏は各パートが細かく聴こえている。この旋律が、どのパートを受け持っているのかを、細かく聴いて行くのが醍醐味のひとつ。
hob-No.ー31のFinaleの最後の部分で、管楽器のトリルの点を記載した。注意深く聴いてみると、この第1楽章でも同様。展開部と再現部は作曲者の指示に従い、ホグウッドは忠実に守っている。繰り返しのときは各パートに装飾音を加えている箇所が多い。これと同じ判断でトリルに変えたと推定。最初の部分と比較して、華やかさが加わり効果的。 |
2018年10月9日 30番 ニコラス ウオード The Northern Chamber Orchestra を聴取。フィッシャー盤はhr.の代わりにtrp.が入っていた。こちらは通常通りhr.のまま。全体的に近接音がやや多い。その分、各パートの動きは良く分かる。これが幸いしてか第2楽章は奏者が元々少ないことも相まってfl.のが華やかに活躍。
今までの演奏だとFinaleは、Menuetの延長だと思い今ひとつだと思う曲の印象だった。しかし再度、聴取し直してみるとtempo di Menuet,piu tosto allegro 表記となっている。通常のMenuetとは異なりロンド形式の一種に近い。第2楽章では柔らかい雰囲気の奏者としてfl.が登場した。第3楽章の中間部でfl.が高音域で第2楽章と同様に華やかに活躍する。その後はfl.は登場しない。楽器の交代が曲想の変化によって微妙に役割を変えている。この演奏を通して改めてfl.の役割分担について考え直す機会となった。cmb.は緩叙楽章を含めて常時、入っている。繰り返しは忠実に守るが、繰り返しの後半での装飾等は特になし。 |
2019年3月15日 エルンスト・メルツェンドルファー ウィーン室内管弦楽団 30番を聴取。3楽章全体を通してテンポは概して少し遅め。第2楽章でT8からfl.のsoloが入る。スコアではスラーの箇所が任意の点線になっている。ここでは下降するときは、スラーにそれ以外の箇所はスタッカートになっている(特にT18の部分)展開部では再びfl.が活躍する。ここでは殆どの箇所でスタッカートの様に、緊張感が増えて提示部と旨く対比させている。 録音も緩叙楽章を中心にヒス音が少し目立つ。 |
2019年12月23日 30番 ジョヴァンニ・アントニーニ(Giovani Antonini)指揮のバーゼル室内管弦楽団を聴取。自筆楽譜が存在し「ハイドン106の交響曲」では、trp.を含む、各種の版があると記述がある。アントニーニは、trp.は入らず。ブログを開設した当初この曲に関しては3楽章で、しかもMenuet のような感じで終わることもあり、今ひとつ物足りない印象でランクを下げた経緯がある。
その後、最近 N ウオード の演奏を聴取して、楽器の音色の効果的な使い方の面白さ。スコアでは単に第3楽章は Finale:Tempo di Menuet piu tosto Alleglletto と明記されていることから、あくまでFinaleの Menuetでのテンポを見直した。その結果あくまで3楽章で書き上げた曲として意識をし直すと、それなりに、また面白さが変わったと思う。
他の曲と同様に、古楽器特有の弦楽器のキレを生かした好演は変わらず。第1楽章のT20の部分。冒頭の主題から経過して、段落し調が変わる。1オクターブ離れた2つのvn.は弱音になり、スタッカートの様に切れのある指示の指定がある。この箇所でも、冒頭からの強弱の対比が明確でvn.は sul ponticello 奏法のような雰囲気でうまく表現。
Finaleは演奏箇所によって、管楽器のob.、fl、hr.をうまく使い分けた演奏形式の様式だと思う。それぞれの管楽器の音色が古楽器を生かして効果的。3つの楽章しかないが、それぞれの楽章の特徴をうまく表現していると思った。 |
https://www.youtube.com/watch?v=Gy8FQWdmg5Q
No.79からの聴取。曲としての特徴は同じ雰囲気。No.26の時も 記載をしたが、弦楽器の弓の使い方でf の部分は必要の応じて、上げ弓、下げ弓をうまく使い分けている。
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2020年9月20日 30番 ニコラウス・アーノンクール 、 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスを聴取。No.30はtrp.を含む打楽器群が入る演奏と入らない演奏がある。アーノンクールは打楽器群が入る。冒頭からの打楽器群は音量は控え目。
T57からの再現部で、アレルヤの旋律が登場するが、提示部と違って弦楽器が入らない。ここでは、打楽器群も入るがあくまで音量を落とし柔らかく演奏。この楽章の最後の方では、盛り上がるのとは対照的。レガート奏法の音のふくらみはNo.8、と同様に随所に聞こえる。 |
2022年7月22日 30番 鈴木秀美 OLC オーケストラ・リベラ・クラシカ を聴取。このCDは間にモーツァルト vn.協奏曲 No.3が入っている。このシリーズはライヴ録音が前提となっているので、収録順番に聴取することはもちろんだが、選曲や、収録順番なども考慮してレビューをする必要がある。過去のCDでは、hr.を含む低弦の厚みなどについて記載をした。 以下はNo.26のレビュー
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-1405.html
ライナーノートにも記載をされているが、この曲に関しては、やや低弦の厚みを減らし、高音域にシフトしている。確かに、多少ではあるが、少し低弦の厚みを抑えている雰囲気。ハイドンのvc.に関して、No.15のレビューで奏者の数を、曲によっては減らしていること。vc.ではvc.の独奏箇所で、弱奏ではオケの伴奏も弦はsoloになることを記載した。
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-1423.html
実際の当日の演奏会は、映像がないので詳細は不明だが。このNo.30の一部にも、弦のパートで一部は solo で演奏しているかもしれない。具体的には、T18〜20の vn.のパート。fl.のsoloの呼応する部分。私にはsolo のように聞こえる。
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2024年2月24日 30番 J クランプ Johanees klumpp Heidelberger Sinfoniker を聴取。3楽章で終わる交響曲。しかも Menuetto に類似した形式のFinaleなので、ある程度の予備知識がないと、消化不良に終わる懸念にもなりそうな曲のひとつ。第1楽章の繰り返しで終わる箇所の直前の部分T74からhr.は本来、休符の箇所である部分。クランプの演奏ではこの部分を補筆するように音を加えて、クライマックスになるようなっている。しかし全体的な印象は、No.28、29と同様に余りない感じ。
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2024年9月4日 ドラティ盤 No.30を聴取。No.28〜29.はfl.が入らない。No.29でfl.奏者の解雇の説があったが、こちらの曲は初めから入っている。またこの後に続くNo.31も府が入る。同じ時期の作曲でNo.72も当たり、これもfl.が入っている。fl.の解雇の問題は、このあたりの時期に関連するかもしれない。
ドラティの演奏はcmb.は常に緩徐楽章を含めて入っている。また適宜の装飾がある。しかし繰り返しにあたる部分での装飾の追加などはないようだ。FinaleのT17からの部分。スコアでは、低弦部の記載がない。しかしcmb.が入っている。
ハイドンの交響曲ではfl.は、主に緩徐楽章で活躍する。ob.の代わりに登場することもある。No.30は3楽章のからなり、最後はTempo di Menuet piu tosto Alleglletto
で、テンポの速い楽章ではない。 Menuetto の繰り返しの様に、ついつい聞き流してしまうが、終わりの方は小さいながらもcoda の様な独自な旋律が登場する。中間部では弱奏となり、第2楽章にもsolo のように活躍したfl.が再度、登場する。調性、テンポ、強弱に応じた 楽器の使い分けが上手いと思う曲のひとつ。ドラティは弦の奏者が比較的多く、初期、中期の作品でも、弦の音に厚みがtuittiの箇所でも、菅楽器の音が埋もれることは少ない。この曲も同様。
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