2017年6月21日 T ファイ盤を聴取。No.43.25.36の順番に収録されているが、No.25から聞きはじめる。下記のサイトにもレビューがある。
http://micha072.blog.fc2.com/blog-entry-395.html
ファイ盤をはじめて聴いたのが、No.40。その後、初期から後期のものを暫時、入手している段階。最近では最初期のNo.1からがある。曲自体に管楽器のsoloの箇所が少ない分、弦楽器が中心となる。vn.パートが左右に分かれているので、特に第2vn.の動きが明白。
第1楽章の冒頭から、第1主題がvn.はユニゾンではなく、音程が3度を中心に微妙にずれているのがよく分かる。No.1と同様に第1楽章もシンコペーションのリズムは少しがあるが余り目立たない。
2つのvn.パートの音程の差は、第3楽章の冒頭のFinaleも同様。冒頭から3度離れて主題が登場するが、その後T4からvn.は同じ音程のユニゾンで f の旋律との対比が目立つ。このFinaleは前半と後半の繰り返しは忠実に守るが、テンポは中庸なファイ盤でも113小節。演奏時間も3:45しかない。繰り返しがありながらも、シンコペーションのリズムを伴い旋律も取り入れた効果があり、力強い締めくくりがある。しかしテンポの変化、微妙な旋律の装飾はファイでも、他の曲ほど目立たないと思った |