通
No |
Hob.
No. |
通称名 |
作曲年 |
調性 |
楽
章
数 |
fl |
fg |
trp |
cl |
timp |
cmb |
ランク |
聴きどころ、ポイント |
12 |
25 |
|
1761−62頃 |
C |
4 |
- |
1 |
- |
- |
- |
(1) |
A |
第1楽章で序奏付きの最初の曲 |
|
|
|
1 |
C |
Adagio Alleglo molto |
|
|
|
2 |
C |
Menuet |
|
|
|
3 |
C |
Presto |
|
|
|
4 |
|
|
|
2017年6月21日 T ファイ盤を聴取。No.43.25.36の順番に収録されているが、No.25から聞きはじめる。下記のサイトにもレビューがある。
http://micha072.blog.fc2.com/blog-entry-395.html
ファイ盤をはじめて聴いたのが、No.40。その後、初期から後期のものを暫時、入手している段階。最近では最初期のNo.1からがある。曲自体に管楽器のsoloの箇所が少ない分、弦楽器が中心となる。vn.パートが左右に分かれているので、特に第2vn.の動きが明白。
第1楽章の冒頭から、第1主題がvn.はユニゾンではなく、音程が3度を中心に微妙にずれているのがよく分かる。No.1と同様に第1楽章もシンコペーションのリズムは少しがあるが余り目立たない。
2つのvn.パートの音程の差は、第3楽章の冒頭のFinaleも同様。冒頭から3度離れて主題が登場するが、その後T4からvn.は同じ音程のユニゾンで f の旋律との対比が目立つ。このFinaleは前半と後半の繰り返しは忠実に守るが、テンポは中庸なファイ盤でも113小節。演奏時間も3:45しかない。繰り返しがありながらも、シンコペーションのリズムを伴い旋律も取り入れた効果があり、力強い締めくくりがある。しかしテンポの変化、微妙な旋律の装飾はファイでも、他の曲ほど目立たないと思った |
2018年6月29日 パトリック・ガロワ(Patrick Gallois)指揮のシンフォニア・フィンランディア 25番を聴取。このCDはNo.25以外に、No.42とNo.65が収録されている。最初にNo.25を聴取。
ごく初期の作品のひとつとされているが、井上著にも記載してあるように、かなり後に作曲されていると私は思う。第1楽章の23小節にも渡る序奏は、Adagioの指定。今まで聴いて来たCDは、このAdagioのテンポで、その後のAllegroの主部との対比が印象的と、過去に何度も記載してきた。しかしガロワの演奏は、Adagioのテンポではなく、とても速い。Allegroのテンポに近い様で、T24からの主部のテンポの対比が、殆どないのがとても残念。
かなり後の作品と思うポイントのひとつには、第1楽章主部の第2主題にもある。調性こそ違うが最初の頃のひとつNo.1 第1楽章の第2主題と類似している。No.1でのこの主題は、経過的で短いもの。(T23からのわずか2小節のみ)、展開部でも、余り登場しない。一方、No.25の方はT57から)類似した主題ではあるが、展開部でも素材のひとつとして扱われる。この部分だけを比較しても、最初期の頃の交響曲とは思えないと感じる。ガロワの演奏は、第2vn.が右側に位置し、ファイ盤以上に、第2vn.との対比が明白に聴こえるのが良いと思った。
Finaleは繰り返しを忠実に守るがPrestoのテンポを重視し、かなり速い。2:54で、一気に終わる。
|
|
2024年8月30日 ドラティ盤 No.25を聴取。No.21〜24は自筆楽譜が存在し、作曲年代が確定している。それに対してNo.25は自筆楽譜が存在しないので、学者の間では作曲年代に色々と差のある曲の一つ。No.6、8を除くと、序奏のない曲が初めてになる曲。奏者のレビューを書き加えていくにつれて、この曲に関しては序奏とその後に続く、第1主題の対比について、何度も記載をしてきた。初期の頃のレビューになるが、ドラティ盤に関しては、序奏と主部の対比が余りない印象と記載をした。 (下記のレビューを参照)今回も同じ印象。
http://mistee01.blog118.fc2.com/blog-entry-3120.html
No.25に関して、Finaleの主題がNo.3のFinaleに、似ていることを記載した。全体の小節数はそれほどの違いはない。しかしNo.25は主題がコンパクトにまとまっていて、単一主題でなく、その他の動機もあるので、同じ雰囲気でありながらも、作曲年代がNo.3と比較して、明らかに後であると思う。このレビューの最初にも、作曲年代について記載をしたが、Finaleひとつをとっても、1765年頃以降の曲だと私は思う。
|
|
|
|
|
|