2025年1月5日 ラベルラベルなど追加 |
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歌曲 吟遊詩人他+表装
2022年3月26日「歌曲 吟遊詩人他+表装」このCDには最初に、No.53 第2楽章の編曲により歌曲以外に、ウエールズ民謡集からの編曲がトラックNo.9とNo.14(CDの最後)に収録されている。No.9の「吟遊詩人の絶望」では最初に紹介したブログに記載されているが、harp、ダルシマーとソプラノの3名の奏者しかいない。No.60の多い奏者から一転して、最初の曲のように奏者が一気に減り、短調の調性ということもあり、曲の雰囲気が大きく変わる。この曲ではリュートが入っていないが、ダスシマーとharpの組み合わせが、リュートのような音色になって聞こえている。
一方、最後のトラックNo.14「吟遊詩人の感動」では、ソプラノの奏者を含む全ての奏者が登場する。2:21の短い演奏だが、繰り返しがこの曲はある。曲調も明るくなり、速いテンポも相まって、アンコールで楽しませてくれる雰囲気。
表装についても、ハイドンのファンならとても興味のある箇所が多い。表紙の表側やCDの表側にはNo.60第1楽章の序奏の旋律が印刷されている。写譜屋で弟子でもあった Elsler あてに1803年 ウィーンから当てた手紙の引用。 最後にハイドンのサインが入っているが Jos Haydn mppria と英訳には記載されている。Mppriaについて。18世紀から19世紀頃、西洋の手紙や文字関係の分野についてはよくわからないが。ラテン語で mppria はサインの象徴を示している単語か? 日本の花押にも相当するかも。
P9にあるNo.60に関する 記述も興味深い。Weekly Theatre paper for Salzburg from January 1776 の文献の一部。ハイドンがロンドンに立つ前で、まだこの交響曲の作曲から数年後に新聞になる。この交響曲の自筆楽譜はないが、すでに居住地からかなり離れたオーストリアのザルツブルグでも、人気があったことが分かる。
ただし、2番目のブログにも記載されているが、CDの収録方法は不満。CDの収納サイズがギリギリで取り出しが難しい。破損の心配もあるため別にポリ袋で収納を変更した。プラスチックケースの表装までする必要はないと思うが。英訳を含む各言語の(日本語はないが)訳文や写真、イラスト豊富なのでどのページを見るのも楽しみが多い。CD1枚のために、ここまでの文献調査などを含めた、ライナーノートが入っているのはハイドンファンとしても、よくできたものだと感心した1枚。
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ディヴェルティメント ト長調 Hob. II:1(リュート、fl.vn、va、vc) 編曲版
2022年3月25日 ディヴェルティメント ト長調 Hob. II:1(リュート、fl.、vn、va、vc) 編曲版 を聴取。この曲は初めて聴取するので原曲はまだ分からない。ブログによると1755年頃の若い作品とのこと。最初期の交響曲よりも前の作品になる。第1楽章の一部は交響曲 No.6のFinaleに似たような箇所もある雰囲気。第2楽章 Andante Moderato は後半ではカデンツアのような箇所もある。第3楽章の短いMenuet もNo.93交響曲のMenuetに似たような旋律。
編曲の影響かもしれないが。FantasiaのFinaleの変奏曲は、丁寧に作曲されていると思う。リュート、fl.vn.va.vc.の5名の奏者しかいない。初期のNo.31や中期の交響曲 No.55のFinaleのような旋律と雰囲気。装飾的な変奏曲だが強弱、音色の変化など、楽器の受け渡しなども、初期から中期の交響曲のFinaleの変奏曲に聴こえる。
第5?変奏あたりで、弦楽器のva.とvc.のみが演奏する箇所がある。後年、変奏曲でbass.のsoloの箇所があった。これを先取りしている雰囲気。(低弦を中心とした音色から急に明るいfl.が入ることで音色の対比も印象的)原曲のディヴェルティメントも機会があれば聞いてみたい。
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Hob II:1 - Flute Quartet Op. 5 No. 4 in G major 2022年9月17日
下記のブログに、ハイドンの室内楽の紹介があった。
http://micha072.blog.fc2.com/blog-category-10.html
備忘録的ではあるが、youtubeで紹介のあった室内曲を中心とレビューについて。主に交響曲を中心に比較をしながら記載をしていく。なお、この曲を含め、はじめて聴取するため、他の奏者との比較はできない。交響曲は全てレビューをしているが、それに対して弦楽4重奏は、全てを聴取していない。このため、あくまで交響曲を中心に、自分なりのレビューを記載する。
Hob II:1 - Flute Quartet Op. 5 No. 4 in G major
4楽章から構成。データによると、 Kuijken Quartet.なので、古楽器の使用。作曲年代は下記のyoutubeによると1766とあるが、正確なデータかどうかは不明。ハイドン作品辞典では最古の年代は1760年代の記述もある。
(下記のアドレス)
https://runchibi0808.blog.fc2.com/blog-category-28.html
上記のレビューでは、第2楽章の後半に交響曲No.6の序奏に酷似している記述があるが、私には分からない。しかしこの楽章の冒頭の主題そのものが交響曲No.8の第2楽章に酷似していると思う。
第4楽章のFinaleは変奏曲。主題の提示とともに、6つ変奏曲が続く。この曲の冒頭から、fl.を含む室内楽のスタイルが続いていた。しかしFinaleに入ると、冒頭からの主題はfl.は入っていない。第1変奏は第1vn.が主体で低弦がオブリガート。第4変奏で初めてfl.が登場。第5変奏はfl.が休み、低弦が主体。この変奏はvn.は休み、低弦が主体だが、重音を生かしているのか微妙な味わい。変奏曲自体がNo.31やNo.72などに類似している雰囲気。交響曲のFinaleに変奏曲を用いる手法は、ハイドンは初期から採用している。しかしザロモンセットなどの終わりの交響曲は変奏曲は少ない。変奏曲自体、どちらかといえば、soloを含めた手法が多いため、室内楽に向いていると思う。このような室内楽にも適していると思った。
yotube
1:55 / 21:52
•1. Allegro
J. Haydn - Hob II:1 - Flute Quartet Op. 5 No. 4 in G major
12,099 回視聴 2014/06/28 The quartet is set in 4 movements:
1. Allegro (0:00)
2. Andante moderato (3:32)
3. Menuetto (12:51)
4. La fantasia: Moderato con variazioni (14:04)
Composed in 1766. Anonymous arrangement of the Cassatio a 6, published in London in 1768.
Performers: Kuijken Quartet.
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Hob II:3 - Parthie in G major 2022年9月18日
管楽器のディベルティメント。通常はfg.が1名だと思う。この曲では2名が演奏。第2楽章のTrioが短調になりテンポをかなり落とす。メインの旋律はob.だと思う。2名のhr.は左側。それに対してfg.は右側に位置。 2番目のMenuet の中間部Trioの部分fg.を含めて、各パートがそれぞれ分かれている。ネットの奏者は
Consortium Classicum.となっている。ウィキペディア(Wikipedia)によると、9名の管楽器の合奏団になっている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AB%E3%83
%86%E3%82%A3%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%82%AF%E3%83%A0
4,511 回視聴 2014/06/28 The divertimento for wind sextet is set in 5 movements:
1. Allegro (0:00) 2. Menuetto (0:48) 3. Andante (3:23) 4. Menuetto (6:19) 5. Presto (9:21)
Composed in 1766.
Performers: Consortium Classicum.
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