20220508
 
 2022年5月8日 アップ。N マリナー全集2(奏者数)

かつてはLPレコードをそこそこモーツァルトを中心に所有をしていた。しかしCDの時代になって聴取する機会は殆どなくなり、LPも倉庫に入ったまま、結局は大半を処分してしまった。LPの中には数枚だったと思うが、ハイドンの交響曲でN マリナーのものも数枚あったと思うが、どの曲かまでは覚えていない。LPの裏表紙あるいは、内部に解説書が記載してあれば、N マリナー を含む、アカデミー室内管弦楽団の詳しい情報などを知ることが可能かもしれない。しかし処分をしてしまったので、この情報は過去のLPから情報からは知ることができない。
 N マリナー のCD 全集に関して、No.54がCDとして発売されたのは、貴重だとは思うが、いずれレビューは記載する予定。これに先立ちアカデミー室内管弦楽団の奏者の数について記載をしたい。 
 倉庫を整理していたら、過去に購入していた吉田秀和氏「レコードのモーツァルト」が出て来た。単行本だが裏表紙の部分には、昭和50年3月31日 発行となっていて、第〇刷という記載がないので初版だと思われる。定価は780円。内容はタイトルのようにモーツァルトが大半で、当時のレコードからの執筆による。多くのエッセイーとなる記事の中で「マリナーとバルシャイ」の記事に興味を持った。初出は「ステレオ」 1973年(昭和49年)1月号。初出から発行まではそれほど年月が経っていないので、当時としては最新の記事と思われる。
 この記事の中でアカデミー室内管弦楽団の演奏についての感想とともに、奏者の数が記載されてた。イギリスからの初来日かどうかは不明だが、来日のときの弦の奏者の数は下記の通り。

6:4:2:2:1

当時としては、かなりの小編成。この時は、N マリナーは中央に座り、cmb.を引きながら指揮をしていた記述がある。
 一方、タイトルのバルシャイは大編成の奏者で太い音量で、正確な合奏を理想の例として掲載されている。合わせてK ベームがベルリンフィルの演奏会で著者が実際に行って、モーツァルトの3大交響曲の奏者についても記述があった。39番と40番の2曲は弦を平素の人数よりかなり減らした編成。最後のNo.41は弦をフル編成に戻し、同じ3大交響曲でもその性格は全く三様だったこと。合わせてモーツァルトの初期から中期の交響曲に関しては、当時は少なくとも弦の奏者は少ないのが当然で、太った音楽ではない。
 この中で、実際に弦の奏者の数が記載されているのは、私にとっては、大きな収穫をえたエッセイだと思った。

 
 N マリナー 全集 1(表装)

本ブログを長年、書いてきた中で(主にハイドンの交響曲だが)、N マリナー の演奏が自分の好みに合っていることを、機会があることに記載をしてきた。LPの時代、初版の発売でなかったかもしれないが、数枚程度は購入した記憶がある。(しかし、これらを含むLPは処分し、今は手元にない)その後、CDは中古で少しずつ購入をしてきた。
大半の交響曲は、過去のCDの発売でカバーができ手元に、そろっている。しかしながらNo.52だけは CD になっていないような記述を見つけた。(下記のブログにLPのレビューあり)

https://haydnrecarchive.blog.fc2.com/blog-entry-1907.html

CDとしては、もはや残りのNo.52は、入手できないと諦めていた。ところが、最近 タワーレコードから 15枚セットの限定販売でNo.52を含む全集が発売された。 (下記のアドレス)


https://tower.jp/article/feature_item/2021/11/26/1111

 この全集にはNo.52も含まれている。上記のジャケットの写真には、No.52を含む 2枚の写真が掲載されていない。掲載されていない残りの2枚は、No.52+No.53、 No.99+No.102になっている。後者のNo.99+102は、以前、中古あるは当時の新品で購入したかもしれないが、CDのジャケットの表紙は紛失。過去のブログのレビューの写真から、CDから分売されたものと同じ写真と思われる。

https://haydnrecarchive.blog.fc2.com/blog-entry-1660.html

一方、前者のNo.52+No.53の写真。No.53は、どの発売当時、どの曲とセットで発売されたのは、私は、現時点で分からない。全集の中の写真は、最初にふれたLPと同じ写真になっている。
 タワーレコードに掲載されている残りの13枚のジャケットの写真について。解説の通り、当時に発売されたLPのイラストになっている。CDという表装として購入するので、ジャケットの写真は、大切なポイントとなる中、見ていても曲との関連性があって楽しみの一つになる。全集の表紙は、13枚の写真の中の1枚ではない。もし過去に発売されたのであれば、どの写真が元になっているのか、気になるところである。しかし発売当初のLPは手元にないため分からない。
レビュー自体はNo.52以外は全て、過去に自分なりに記載は済。既存の録音であり暫時、補筆で、ジャケットの発売順に掲載していく予定。


 No.82など追記 T ファイの録音会場

2022年3月6日 追記。T ファイの録音のハイドンの交響曲をできるだけそろえるように努めている。しかし未だに数枚のCDは入手ができていない。その内の一つにNo.88を含めた第3集がある。このCDはNo.88以外にNo.82との95が収録されている。No.82とNo.95は、セットの別なシリーズとして聴取はできる。しかし第3集にはNo.88があるが、これはパリセットとザロモンセットに含まれない。このためNo.88は、未だ未聴取となっている。
 もともと、ファイの録音は、弦の奏者は少ないながらも指揮者のそばで聞いていて、弦の各パート1名ずつまで聞こえてくるような鮮明な録音だった。全ての録音データを調べてはいないが、録音会場は単一ではないようだ。過去に聴き通してみて、基本的にこの録音スタイルは変わりがないと未だに思っている。
 最近だと、ファイの後継者として同じ楽団で Johannes Klumpp がバトンタッチをした。 Palatin Wiesloch となっている。過去の ファイが録音していた会場とは異なるようだ。しかし最新集(No.25)で収録されたNo.2などの録音は、過去の録音ともそれほどないように私には聞こえる。CDに同封されていた和訳の解説書には、コロナ渦の感染予防のため、1人ずつによる譜面台などの記載があったのは興味深い。しかし録音会場についての細かい記載は特に記述がなかった。
 奏者の数、残響時間など、演奏スタイルに関して、録音会場は気になっていた。しかしCDのライナーノートには輸入盤ばかりだったこともあり、演奏会場に関しての細かいことまでは、分かり難いと思っていた。このような中、下記のブログに No.88を含む ヘッセン、メルレンバッハ、ビュルガーハウス に関しての録音会場の写真が掲載されていた。(クラッシックのCD聴き比べ)

http://karajan2.blog101.fc2.com/blog-category-74.html


メルレンバッハはヘッセン州の中の地方都市、町村?の一つ。ネットで自分なりに地図で少し調べてみた。町の中心街から少し離れた場所に位置する。上記のブログの記述では多目的体育館の記述があった。パーティなどの会食も可能な、中規模なホールでステージがある。ホールの奥側は2階席も一部がある。床は板張りの様で、録音会場にもあるが、ポピュラーコンサート、演劇、展示会など様々なイベントが可能なようだ。しかしクラッシック音楽に特化した録音会場ではない。録音はステージの上なのかあるいは、ホールの中央で行ったのかどうかは不明だが。録音技師の技術にもよるのか、ブログも記述があるように、ブルー系の鮮明な録音がうまく取れていると思った。
 
 

尾道市立美術館開館40周年記念特別展「誕生80周年 トムとジェリー カートゥーンの天才コンビ ハンナ=バーベラ」を見てきた。 トムとジェリーは、昔から見てきた歴史のある漫画。今回は、世界初にセル画などが展示されたとの宣伝があったことによる。企画展の主な紹介は、下記の美術館のホームページにあり。


尾道市立美術館 ホームページ 企画展の紹介記事あり
https://www.onomichi-museum.jp/exhibition/now.html

美術館はJR尾道駅から北側 約2km あがる山の高台。千光寺公園の中にある。約30分は、時間があったので、千光寺公園当たりを散策。この日は平日の午前ということもあって、ガラガラで混雑は殆どなし。しかし週末などの昼間は入場制限があるようだ。
 誰にもわかりやすいある意味、単純なストーリーの短編アニメだが、昔から音楽はとても良いと思っていた。展示会のメインはアニメの企画がメインのようだが。アカデミー賞短編アニメ賞の受賞作品 The Cat Concerto は、下記のブログによると、先に音源が録音され、その後、アニメが着手された記述もある。

http://micha072.blog.fc2.com/?q=%E3%83%88%E3%83%A0

短編アニメでも、ジェリーが出てくるテーマ、サブキャラが出てくるテーマなどがあるようで、音楽だけを取り出してみても価値があると思っている。この当たりが一番の興味があって、今回の第1の目的とした。しかし音楽に関しては、上記のブログと同じ。
音楽に関しては、Scott Bradley の写真が掲載された程度。The Cat Concerto の中で、原曲の曲の曲がガラリと変わり、JAZZ風になる部分がある。この当たりの曲については、下記のウィキペディア に記述がある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88

短編アニメの音源については、誰が演奏しているのか分からない。スコット・ブラッドリーはもともと、このアニメの音楽担当。彼自身がこの曲を演奏していた可能性も、展示会での説明があったのは興味深い。スコット・ブラッドリーの ウィキペディア によると、映画の奏者の数は基本的には20人。弦の奏者がvn.4、va.1、vc.1、bass1となっている。主人公のトムのセリフは殆どなく、音楽で描写されるので、音楽での微妙な表現は重要となっている。
 サブキャラでは、頻繁に登場する ブルドック スパイクは、結構、セル画にも登場。私の好きなドルーピー(バセット・ハウンド犬種)は以外にも余りなかったようだ。
 セル画を中心とした展示が多かった。約250点の作品は、全て撮影禁止となっている。第1展示室の中央にトムとジェリーのモックアップが拡大されて展示されている。第1展示室では、第1話となった「上には上がある 原題は Puss Gets the Boot」の1シーン。この物語で、トムが皿を受けとる部分が実際に並べている。展示では合わせて、第1話のシーンが繰り返し放送されていた、
もう一つ興味があるのは背景画面。細長い形だが、ジェリーの住処となっている入口付近のアップとその周囲が網羅されている。背景が自体は、セル画としては登場しないが、これを元に、ニメの動きの指標となる、カメラの位置、動きなどがガイドラインとなっていて重要となる。セルが自体は、昔のものなので、サイズも小さく、正方形に近いものだった。
そのほかで撮影ができたのは、最初の写真。追いかけられて、キャラが様々な形に変更するお馴染みのシーン。モニターでは、このシーンが放映されながら、実際に実物に近い立体で展示されていたのは面白かった。以上、簡単ではあるが、私的な感想をアップ。