16.交響曲の作曲順番の位置づけ 
(その1) 中野著「ハイドン交響曲」をもう一度読み返した中、1777年には、交響曲がまったく作曲されていない記述があった。1774年頃〜1784年までの約10年間の間、約24曲が作曲されている。しかし、この10年間の中で、全く1年、作曲がされていない。また77年前後でも76年は1曲のみ。78年頃〜79年に5曲。79〜81年には、各年に1曲ずつのみと記載がしている。74年以前の時代は、割合に、均等に作曲されのとは対比的である。この交響曲の不作の原因は、オペラの作曲が中心であったため、と記述があった。
(その2)
 104曲の交響曲は、自筆楽譜が確定しているのは、約3割程度。自筆楽譜により、作曲年代は、ほぼ確定しているが、残りの2/3は、初期の頃を中心に、確定が難しいところもある。70年代のあたりから、作風も大きく変わっていくのは、自分なりに分かってはいた。これまで聴取して来た、作曲年代の交響曲を、あらためて、作曲年代に、並び替へ、年表形式にしてみようと思いついた。
 年表形式には、当時の主な出来事を併記し、他の作品も適宜、追加をすれば、交響曲の位置づけがまた、見直されるのではないかと思いついた。このため、交響曲の年表を作成してみることにした。
 以下のファイルをクリックすると別ページが開く。
2−10テストファイル 交響曲作曲順番(暫定版)